細胞数の計数

微生物を培養すると細胞分裂しながら、細胞の数がどんどん増えていき、培養液が濁ってきます。どれくらい増えたかを知る方法のひとつが、培養液の濁りぐあいを測定する方法です。測定には、分光光度計という計測機器を使い、培養液の吸光度を測定します。ただ、この方法では、細胞の数まではわかりません。そこで、培養液を顕微鏡で観察して、細胞の数を直接かぞえて、細胞密度と吸光度との関係を導き出します。この関係を使えば、次回からは吸光度を測定するだけで、細胞密度を推測することができるわけです。 細胞の計数には、ノイバウェル計算盤(Fig. 1)を使います。ガラス製の計算盤には1 mm四方に0.005 mmという極細の線で0.05 mm間隔の格子が刻まれています。この格子が刻まれた部分は深さ0.1 mmだけ周囲より下っています。この計算盤にカバーグラスをかけると、格子との間に0.1 mmの隙間ができるので、そこに培養液を入れます。これを顕微鏡で観察し、1 mm四方の境界の中にある細胞の数をかぞえます。この空間内の液体の体積は、1 mm x 1 mm x 0.1mm = 0.1 mm^{3} になりますから、計測した細胞数をこの体積で割って、1000倍すれば、1 mlあたりの細胞密度が計算されます。

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Figure 1: ノイバウェル計算盤

細胞の数をかぞえるには、顕微鏡で写真を撮影し、画像ファイルにしてから、ImageJという画像解析ソフトを使いました(Fig. 2)。

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Figure 2: ImageJを使って計数

勤務状況自己申告書

働き方改革を進めるために裁量労働者の労働時間を把握する必要があるとかで、教員も始業時刻と終業時刻を月1回報告しなければならなくなりました。 タイムカードがあるわけでないので、時刻は自分で記録しなきゃなりません。これがけっこう面倒です。 そこで、非接触ICカードリーダを導入しました。SONYのPaSoRiです。北大の職員証はSuicaと同じFeliCa方式なので、このPaSoRiを使えば、職員証で勤怠記録を取ることができます。 PaSoRiによる職員証の読み取りプログラムをPythonで書いて、使っていない古いノートパソコンで記録することにしました。 月に1回、記録した時刻データをPythonで処理して、申告書に書き写して提出します。 これで、勤怠管理をストレスなくこなせます。

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Figure 1: 古いノートパソコンに接続したSONY PaSoRi