毎年、北大の農場では、ハーブや観葉植物の販売会を開いています。このマザーリーフ(セイロンベンケイ, Kalanchoe pinnata)は去年の販売会で購入しました。1年で丈が4、5倍くらいに伸びました。
Figure 1: マザーリーフ( Kalanchoe pinnata )
マザーリーフは、名前の由来になっているように、葉を水に浮べておくと芽が出てきて、増やすことができます。鉢の土の上に置いた葉からも根が出てきています。
Figure 2: 葉から出てきた芽
Figure 3: 芽の拡大写真
マザーリーフには炎症を抑える効果が古くから知られていて、南米では治療に使われてきたそうです。 また、マザーリーフの葉に含まれるフラボノイドにはリーシュマニア症に対して効果があるそうです。リーシュマニア症とは、トリパノソーマに属するリーシュマニアという原虫によって引き起こされる感染症で、主に、アジア南部から西部、中東、アフリカに多いそうです。
参考文献
- Muzitano, Michelle F., Luzineide W. Tinoco, Catherine Guette, Carlos R. Kaiser, Bartira Rossi-Bergmann, and Sônia S. Costa. “The Antileishmanial Activity Assessment of Unusual Flavonoids from Kalanchoe Pinnata.” Phytochemistry 67, no. 18 (September 1, 2006): 2071–77. https://doi.org/10.1016/j.phytochem.2006.06.027.
- Torres-Santos, E. C., Da Silva, S. A., Costa, S. S., Santos, A. P., Almeida, A. P. and Rossi-Bergmann, B. (2003), Toxicological analysis and effectiveness of oral Kalanchoe pinnata on a human case of cutaneous leishmaniasis. Phytother. Res., 17: 801-803. doi:10.1002/ptr.1242