北海道大学 大学院 環境科学院 生物圏科学専攻

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学位論文公開審査会


3月修了予定者5名の学位審査会を下記のとおり行います。 ご参集のほど、よろしくお願いいたします。

【生物圏科学専攻 学位論文公開審査会】

◆1/24(金)15:00~  環境科学院D101

渥美 圭佑 Keisuke Atsumi

Roles of male mate choice and its heterogeneity in reproductive isolation among mutually ornamented fishes
(オスによる配偶者選択と個体差が繁殖隔離に及ぼす影響:雌雄共通装飾をもつウグイでの検証)

主査:小泉 逸郎
副査:野田 隆史、日浦 勉、岸田 治

◆1/27(月)13:30~ 環境科学院D101

久保田 明人 Akito Kubota

Implementation of GISH (genomic in situ hybridization) and DNA marker techniques for Festulolium breeding
(GISHおよびDNAマーカー技術のフェストロリウム育種への利用)

主査:星野 洋一郎
副査:荒木  肇、露崎 史朗、山田 敏彦(大学院国際食資源学院)、貴島 祐治(大学院農学研究院)、小野寺 康之(大学院農学研究院)

◆1/27(月)15:00~ 環境科学院D101

田辺 智樹 Tomoki Tanabe

サラブレッド種当歳馬の昼夜放牧飼養管理に関する栄養学的・行動学的研究 ( Nutritional and behavioral studies on grazing management for whole-day stocked Thoroughbred foals )

主査:河合 正人
副査:鈴木 仁、荒木 肇、三谷 朋弘、山田 敏彦(大学院国際食資源学院)、上田 宏一郎(大学院農学研究院)

◆1/28(火)10:30~  環境科学院D101

 ポリコムは HD1に接続願います。

鍵谷 進乃介 Shinnosuke Kagiya

Ecological consequences of genetic variation in a foundation species on above- and below-ground communities in the field
(地上部-地下部群集への生態系基盤種の遺伝的変異の影響に関する生態学的研究)

主査:内海 俊介
副査:齊藤 隆、露崎 史朗、岸田 治、九町 健一(鹿児島大学大学院理工学研究科)

◆1/28(火)13:00~ 環境科学院D101

 ポリコムは HD1に接続願います。

須藤 健二 Kenji Sudo

Evaluation and prediction of marine biodiversity changes using species distribution models
(種分布推定モデルを用いた海洋生物多様性の変化に関する評価と予測)

主査:仲岡 雅裕
副査:宮下 和士、四ツ倉 典滋、伊佐田 智規、藤井 賢彦、山北 剛久(海洋研究開発機構地球環境部門)

以上

EESセミナーのお知らせ

日時: 令和元年 12月3日(火) 15:00
場所: 環境科学院 D201

15:00-15:45 越川 滋行(生物圏科学専攻、生態遺伝学コース)
「ハエの翅の模様が作られる仕組み 」

ミズタマショウジョウバエの翅 (撮影 越川滋行)

生き物は様々な模様を持っている。模様がどのように形成されるのか、そして、どのように自然界で機能しているのか、については多くの未解明な点がある。私は共同研究者たちとと共に、翅に模様を持つ小さなハエであるミズタマショウジョウバエを用いた研究を行ってきた。どのような遺伝子の働きによって、またどのような仕組みで模様が作られるのかを理解することを目標としている。これまでに、模様を誘導するシグナルタンパク質の遺伝子と、メラニン合成に関わるタンパク質の遺伝子の働きや発現制御と進化について明らかにしてきた。さらに現在はトランスクリプトーム解析やゲノム編集などの技術を用いて、模様形成に関わる遺伝子ネットワークの全貌を明らかにしようとしている。

15:45-16:30 相場 慎一郎 (生物圏科学専攻、多様性生物学コース)
「ボルネオ熱帯林の多様な姿:標高・土壌条件による変異」

ボルネオ島のキナバル山 (撮影 相場慎一郎)

マレーシア・ブルネイ・インドネシア3か国にまたがるボルネオ島は、世界でもっとも植物多様性が高い場所のひとつである。多様性には1か所での多様性(アルファ多様性)と場所による種の入れ替わりによる多様性(ベータ多様性)という2つの側面があり、ボルネオ島の熱帯雨林はいずれの多様性も極めて高い。ひとくちに熱帯雨林といっても、まず湿地林と非湿地林に分けられ、さらに非湿地林は標高と土壌条件によって異なる森林タイプに分けられ、生育する植物種は大きく異なる。マレーシア領ボルネオ、サバ州には東南アジア最高峰のキナバル山(4095m)があり、高標高域には熱帯山地林という日本の照葉樹林に似た森林が存在する。また、砂質土壌上に成立する熱帯ヒース林や蛇紋岩地の森林など、多様な非湿地林が存在する。山地や特殊土壌上の熱帯雨林ではしばしばマキ科・ナンヨウスギ科の針葉樹が優占し、通常土壌上の熱帯低地林でフタバガキ科広葉樹が優占するのと対照的である。本講演では、このような多様な熱帯雨林の姿について紹介する。

対象:学部生・大学院生 どなたでも聴講自由、途中参加も歓迎です!
連絡先:越川滋行
 

学位論文審査会のお知らせ(9月修了)

9月修了予定者7名の学位審査会を下記のとおり行います。 ご参集のほど、よろしくお願いいたします。

【生物圏科学専攻 学位審査会】

◆7/17(水)10:00~11:30 北方生物圏フィールド科学センター106講義室

Rafael Alexandre Muchanga( ラファエル アレキサンドレ ムチャンガ )

Studies on fresh-market tomato production in a plastic high tunnel in low-input alternative systems using cover crops and livestock compost
(緑肥と家畜堆肥を活用した低投入システムによるプラスチックハウス内での生食トマト生産に関する研究)

主査:荒木 肇
副査:柴田 英昭・平田 聡之・山田 敏彦(大学院国際食資源学院)・波多野 隆介(大学院農学研究院)・内田 義崇(大学院農学研究院)

◆7/18(木)15:00~16:30 環境科学院D102

Kar Suraj(カー スラジュ)

Chilling tolerance and biomass production of Saccharum × Miscanthus intergeneric hybrids (miscanes) in cool climatic conditions of northern Japan
(北日本の冷帯気候条件でのサトウキビ属×ススキ属の属間雑種(ミスケーン)の低温耐性とバイオマス生産)

主査:荒木 肇
副査:原 登志彦・星野 洋一郎・山田 敏彦(大学院国際食資源学院)・中島 大賢(大学院農学研究院)

◆7/23(火)15:00~16:30 環境科学院D102

髙濱 雅幹

Studies on the year-round production and quality improvement of baby-leaf vegetables
(ベビーリーフの周年生産と品質改善に関する研究)

主査:荒木 肇
副査:原 登志彦・星野 洋一郎・山田 敏彦(大学院国際食資源学院)・鈴木 卓(大学院農学研究院)・Silvana Nicola(トリノ大学農林食料学部)





◆7/24(水)15:30~17:00 函館キャンパス管理研究棟6階大会議室

     (ポリコム会場:環境科学院C204-1) HD1に接続願います。

大槻 真友子

Development of non-invasive techniques to measure testosterone in the northern fur seal (Callorhinus ursinus)
(キタオットセイにおけるテストステロンの非侵襲的な測定手法の開発)

主査:三谷 曜子
副査:宮下 和士・山羽 悦郎・井尻 成保 (大学院水産科学研究院)

◆7/25(木)16:40~18:10 環境科学院D101

大久保 祐作

On the phylogenetic comparative analysis of directional evolution by Approximate Bayesian Computation
(近似ベイズ計算を用いた方向性進化の分析について)

主査:小泉 逸郎
副査:野田 隆史・鈴木 仁・森元 良太(北海道医療大学リハビリテーション科学部)

◆8/6(火)15:00~16:30 環境科学院D201

船川 寛矢

Studies on improvement of tolerance to boron deficiency and toxicity in plants
(植物におけるホウ素欠乏・過剰耐性付与の研究)

主査:三輪 京子
副査:森川 正章・山口 良文・山崎 健一・藤田 知道(大学院理学研究院)

◆8/8(木) 15:00~16:30 環境科学院D201(ポリコムHD1に接続願います)

山崎 遥

重機を用いた天然更新補助作業における表層土壌残存が実生の初期定着に及ぼす影響
(Influences of leaving surface soil in assisted natural regeneration using heavy machinery on early seedling establishment)

主査:吉田 俊也
副査:佐藤 冬樹・柴田 英昭・澁谷 正人(大学院農学研究院)

以上

Call for international joint seminar for environment and ecosystem research | 環境科学・生態系に関する国際合同実習(英語)|2019年7月3~11日|札幌・雨龍研究林

北方生物圏フィールド科学センターの柴田英昭先生より、国際合同実習のお知らせです。

環境科学、生態学、生物多様性、生態系科学に関する修士院生を対象とした英語で行うトレーニングコースです。関心を持つ博士院生の参加も歓迎いたします。なお、本実習は環境科学院のフィールド科学特別実習Ⅰとして実施しますので、1単位を取得することができます。

2019年7月3日~11日の期間に行い、前半は札幌キャンパスでの室内講義や技術講習、8~11日は雨龍研究林(幌加内町)での合宿形式での野外実習を行います。なお、6日(土)午前は植物園の見学がありますが、7日(日)はプログラムがありません。

20名程度の少人数でグループワークを中心としたもので、さまざまな分野の研究手法、研究背景や理論、現在の研究の到達点などを学ぶことができます。台湾の国立東華大学との合同実習、北海道大学Summer Instituteとして実施しますので、海外の院生と交流できる良い機会となります。受講料はかかりません。雨龍研究林への移動は大型バスで移動しますので交通費は不要です。ただし、研究林での食費・宿泊に関する実費をお支払い頂きます。

学内からは10名の定員を予定しており、すでに数名のエントリーがあります。ご関心のある方は柴田英昭(shiba@fsc.hokudai.ac.jp)まで、5月20日(月)までにお申し込みください(氏名、所属・学年、Email)。

本学教員から柴田英昭、内海俊介、福澤加里部、中村誠宏、中路達郎、中村剛、Ram Avtarに加えて、台湾の国立東華大学から、Ming-Chien Su, Shih-Chieh Chang, You-Cheng Hsuの3名が担当します。

メールの末尾に講義アウトライン、講義・実習テーマのリストを添えていますので、ご参照ください。

ご不明な点があれば遠慮なくお知らせください。

柴田英昭

————-

Dear Graduate students,

This is a call for participant of International Training Course on Environment Science and Ecology which will be held during July 3rd – 11th, 2019. This course will be conducted in English for master course, but PhD students who has interest is also welcomed.  

The early part of the course consists of various indoor lecture and technical guidance in Sapporo campus.  Then, intensive field course will be conducted from July 8th until 11th in Uryu Experimental Forest (Horokanai town) of Hokkaido University. Besides, there will be a short guidance tour to Botanical garden in the Saturday morning, while no program on Sunday. 

The participant can get 1 credit of “Special Course for Field Science I” of Graduate School of Environment Science. 

Participant will learn various research backgrounds, basic theory, current understandings and research approach for environment science, ecology, biodiversity and ecosystem science through various group works throughout the course. This program is conducted as a joint course with National Dong-Hwa University (Taiwan) and a Summer Institute of Hokkaido University, which bring a great opportunity to interact with international students. 

There is no course fee. We will use the shared large bus (with free of charge for participants) to transport between Sapporo campus and Uryu experimental Forest.  Participant has to pay for the accommodation fee of experimental forest and foods which is a quite reasonable price. 

The capacity of participant from Hokkaido University is about ten students. Please let me know if you are willing to join this course (Hideaki Shibata, shiba@fsc.hokudai.ac.jp) (with your name, affiliation, year (i.e. M1 or M2) and the email address).  

The lecturers from Hokkaido University include Hideaki Shibata, Shunsuke Utsumi, Masahiro Nakamura, Karibu Fukuzawa, Tatsuro Nakaji, Koh Nakamura and Ram Avtar. The lecturers from National Dong-Hwa University (Taiwan) consist of Ming-Chien Su, Shih-Chieh Chang and You-Cheng Hsu. 

Please refer the following titles for lectures and field courses. 

Please feel free to ask me if you have any questions.

Best regards,

Hideaki Shibata 

<Outline of the course>

This is the joint international training course on ecosystem and environment research. The 10-days course include several indoor lectures, field course and group work (i.e. discussion and presentation) in Sapporo campus and Uryu Experimental Forest. Participants will learn basic theory, recent findings and research methods in field on various topics in ecology, ecosystem and environmental science. The lecture will be given by several professors of Field Science Center for Northern Biosphere, Hokkaido University and Department of Natural Resources and Environmental Studies, National Dong Hwa University (Taiwan). This course is conducted based on the MOU between Hokkaido University and National Dong Hwa University.

<Lecture / Field course (tentative)> 

– Ecosystem carbon fluxes

– Environmental Fate & Transportation: Monitoring and assessment

– Bird Banding in Taroko National Park, Taiwan

– Remote sensing techniques for tree phenology monitoring

– Species-differences of leaf phenology and physiological function                       

– Watershed scale nitrogen dynamics in forests

– Soil nitrogen availability and plant belowground biomass along the hillslope of the forest

– Insect and plant interactions in forests

– Introduction to Evolutionary Community Ecology

– Analysis of ecological communities: Insects on riparian trees

– Application of UAV and GIS for environment change studies

                         

EESセミナー

今回のEESセミナーでは、新任の先生お二人にご講演いただきます。どなたでもご参加いただけます。様々な見地から幅広い議論をいただけましたらありがたく思います。

  • 日時:2019年5月9日(木)18:15-19:45
  • 場所:北海道大学大学院地球環境科学研究院D棟D201

講演題目1:哺乳類の味覚と腸内細菌の進化 〜チンパンジーとコアラを追いかけて〜
講演者:早川卓志(環境生物科学部門 生態遺伝学分野 助教)

要旨:
動物は種それぞれに固有の食物に適応している。それは環境から適切な食物を選び出す感覚能力と、それを消化して栄養にする生理機構を持ってるからだ。ゲノム・メタゲノム解析の手法によって、それぞれの動物は種固有の採食様式に最適化された味覚や腸内細菌を持つことが近年わかってきた。演者は、ヒトやチンパンジーを含む植物食に依存した霊長類の祖先で、苦味受容体遺伝子の個数がゲノム中で増加し、植物に含まれている毒の認識に寄与しているようだというということを発見した。苦味感覚適応が野生集団でどのような行動として発現しているかを知るために、野生チンパンジーを対象とした調査もおこなっている。味覚によって適切な食物を選択したあとは、適切に消化して栄養を吸収し、排泄しなくてはいけない。霊長類の糞便に含まれている細菌を次世代シークエンサーによって網羅的に調べるメタゲノム解析によって、採食品目の違いによる適応が生じていることが明らかになった。霊長類から外に目を向けたところ、樹上のユーカリの葉に強く依存しているコアラも、植物食霊長類と同様に苦味受容体遺伝子数が増加しており、適切なユーカリの葉を選択するように進化していることが示唆された。樹上性哺乳類が暮らす森で動物を追いかけて、採食生態に注目してゲノム・メタゲノムを解析する研究を確立していきたい。

講演題目2:生物多様性の見えざる脅威:騒音に対する生き物の応答とその帰結
講演者:先崎理之(環境生物科学部門 生態保全学分野 助教)

要旨:
全球レベルで進行する生物多様性の喪失の抑制は、人類共通の喫緊の課題である。従来、生物多様性喪失の主要因として、気候変動や生息地の分断化等の土地利用変化が注目されてきた。しかし近年、陸海双方に蔓延する騒音汚染の深刻な現状が明らかになり、生物多様性への騒音の影響が懸念され始めてきた。本講演では、騒音に対する動物の応答を、行動から群集レベルに至るまで調べてきた演者の研究を紹介し、生物多様性への騒音の影響の帰結を考える。なお、本講演では、カエルや鳥といった脊椎動物のみならずバッタやトンボといった無脊椎動物に関する話題も扱う。学生を含む様々な生物に興味を持つ方々の聴講を歓迎したい。

連絡先:北海道大学大学院地球環境科学研究院 生態遺伝学分野 越川滋行
koshi*ees.hokudai.ac.jp(*を半角@に変えてご入力ください)

EESセミナー開催のお知らせ

講演題目:甲虫の武器が高い栄養応答性を示すメカニズム

講演者:岡田泰和(首都大学東京 理学部 動物生態学研究室 准教授)

日時:2019年(平成31年)4月5日(金)17:00-18:00

場所:北海道大学大学院地球環境科学研究院D棟D103

要旨:

シカやカブトムシの角など,性選択形質の大きな特徴は,体の一部の巨大化である.これに加え,性的な武器や装飾は,その発生・発達の過程で,体の一部が鋭敏に栄養状態に応答するように作られていることも大きな特徴である.性的形質が”個体の質を正しく反映する”という上で栄養応答性の高さは重要であり,種を超えた共通の性選択形質の特徴となっている.本研究では,オスが大アゴを武器として用いるオオツノコクヌストモドキ(Gnatocerus cornutus,以下オオツノ)という甲虫を用いて,栄養応答性の主要なメカニズムのひとつと目されているインスリン経路に注目した.昆虫ではインスリンや受容体をコードする遺伝子は多様化しており,種によって数は異なるが,ほとんどの昆虫は複数のリガンドや受容体を持つ.本講演ではオオツノが持つインスリン経路の主要な遺伝子について,コピー数や配列を整理し,それらの発現解析やRNAiによる機能解析により武器サイズを決める因子を解析した研究を紹介する.インスリン経路は動物では広く保存されている,という見方が一般的だが,経路を構成する個々の遺伝子は多様化が進んでおり,その多様化が性的形質の獲得や多様化を促進した可能性について議論したい.

連絡先:北海道大学大学院地球環境科学研究院 生態遺伝学分野 越川滋行koshi*ees.hokudai.ac.jp(*を半角@に変えてご入力ください)

令和元年度博士論文題目

【9月修了】

〈耕地圏科学コース〉

Rafael Alexandre Muchanga (ラファエル アレキサンドレ ムチャンガ)

Studies on fresh-market tomato production in a plastic high tunnel in low-input alternative systems using cover crops and livestock compost

( 緑肥と家畜堆肥を活用した低投入システムによるプラスチックハウス内での生食トマト生産に関する研究 )

Kar Suraj ( カー スラジュ )

Chilling tolerance and biomass production of Saccharum × Miscanthus intergeneric hybrids (miscanes) in cool climatic conditions of northern Japan

( 北日本の冷帯気候条件でのサトウキビ属×ススキ属の属間雑種(ミスケーン)の低温耐性とバイオマス生産 )

髙濱 雅幹   Masayoshi Takahama

Studies on the year-round production and quality improvement of baby-leaf vegetables

(ベビーリーフの周年生産と品質改善に関する研究)

〈水圏生物学コース〉

大槻 真友子  Mayuko Ohtsuki

Development of non-invasive techniques to measure testosterone in the northern fur seal (Callorhinus ursinus)

(キタオットセイにおけるテストステロンの非侵襲的な測定手法の開発)

〈動物生態学コース〉

大久保 祐作 Yusaku Ohkubo

On the phylogenetic comparative analysis of directional evolution by Approximate Bayesian Computation

(近似ベイズ計算を用いた方向性進化の分析について)

〈分子生物学コース〉

船川 寛矢  Hiroya Funakawa

Studies on improvement of tolerance to boron deficiency and toxicity in plants

(植物におけるホウ素欠乏・過剰耐性付与の研究)

〈森林圏フィールド科学コース〉

山崎  遥 Haruka Yamazaki

重機を用いた天然更新補助作業における表層土壌残存が実生の初期定着に及ぼす影響

(Influences of leaving surface soil in assisted natural regeneration using heavy machinery on early seedling establishment)

【3月修了】

〈動物生態学コース〉

渥美  圭佑  Keisuke Atsumi

Roles of male mate choice and its heterogeneity in reproductive isolation among mutually ornamented fishes

(オスによる配偶者選択と個体差が繁殖隔離に及ぼす影響:雌雄共通装飾をもつウグイでの検証)

〈耕地圏科学コース〉

久保田 明人 Akito Kubota (論文博士)

Implementation of GISH (genomic in situ hybridization) and DNA marker techniques for Festulolium breeding
(GISHおよびDNAマーカー技術のフェストロリウム育種への利用)

田辺 智樹 Tomoki Tanabe  (論文博士)

サラブレッド種当歳馬の昼夜放牧飼養管理に関する栄養学的・行動学的研究
(Nutritional and behavioral studies on grazing management for whole-day stocked Thoroughbred foals)

〈森林圏フィールド科学コース〉

鍵谷 進乃介  Shinnosuke Kagiya

Ecological consequences of genetic variation in a foundation species on above- and below-ground communities in the field
(地上部-地下部群集への生態系基盤種の遺伝的変異の影響に関する生態学的研究)




学位論文審査会のお知らせ

3月修了予定者の学位論文審査会を下記のとおり行いますので、ご参集の程よろしくお願いいたします。

 

【生物圏科学専攻・学位論文審査会】会場は環境科学院D101教室です。

日時:1/29(火)10:00~

発表者:水永 優紀 (論文博士)

論文題目:冷温帯生態系の森林帯-高山帯エコトーンにおける訪花性昆虫群集組成と開花構造との関連性

(Relationship between community structure of flower visiting insects and flowering structure of plant communities along the forest-alpine ecotone in a cool-temperate ecosystem)

主査:工藤 岳

副査:甲山 隆司、露崎 史朗、高田 壮則

 

日時:2/1(金) 14:45~

発表者:福井 翔

論文題目:Mechanisms of sustainable introgressive hybridization between native white-spotted charr (Salvelinus leucomaenis) and non-native brook trout (S. fontinalis)

(外来カワマスと在来アメマスにおける浸透交雑の存続機構)

主査:小泉 逸郎

副査:高田 壮則、野田 隆史、森田 健太郎(北海道区水産研究所)

 

日時:2/1(金) 16:30~

発表者:内田 健太

論文題目:The town squirrel and the country squirrel : multiple behavioral comparisons in Eurasian red squirrel between two environments

(都市化がもたらすエゾリスの行動変化:複数の行動に着目した比較)

主査:小泉 逸郎

副査:高田 壮則、、野田 隆史、大舘 智志、柳川 久(帯広畜産大学)

 

以上

学位論文審査会のお知らせ(12月修了)

12月修了予定者の学位論文審査会を下記のとおり行いますので、ご参集の程よろしくお願いいたします。

【生物圏科学専攻・学位論文審査会】

日時:11/2(金)13:30~

場所:環境科学院 D103教室

発表者:佐藤 広子(論文博士)

論文題目:Evaluation of transgenic tall fescue (Festuca arundicacea Shreb.) improved for important forage and turf traits

(牧草および芝草の重要形質を改良したトールフェスク形質転換体の評価)

審査委員:

主 査:山田 敏彦

副 査:荒木 肇、星野 洋一郎、三輪 京子、貴島 祐治(大学院農学研究院)

山田 哲也(大学院農学研究院)

10月1日(月)EESセミナー開催のお知らせ

菌類をめぐる窒素動態に関する研究で著名なNew Hampshire大のErik Hobbie博士にご講演いただきます。皆さま奮ってご参加ください。

ポリコムも使用できるようにします。ポリコムでの参加を希望される場合、事前に福澤までご連絡いただけるとありがたいです。(HD1に接続予定)

日時:10月1日(月)15:00~16:00

場所:北方生物圏フィールド科学センター(農場)1階大会議室

講演タイトル:Strategies and resource acquisition of ectomycorrhizal fungi and wood decay fungi in forest ecosystems

(In English)

We will have a seminar by Dr. Erik Hobbie. He studies fungal functioning by using nitrogen dynamics. I hope many people come and join us. Polycom from branch office is available. I am glad if you inform me befor when you want to attend via Polycom (we will connect to HD1).

Date: 1 October 15:00~16:00
Place: Large conferece room (1st floor) in Field Science Center for Northern Biosphere (Experiment Farm)

Title: Strategies and resource acquisition of ectomycorrhizal fungi and wood decay fungi in forest ecosystems

Abstract:

We present two case studies of fungal functioning in forest ecosystems. In the first, we investigated functional differences in six taxa of decay fungi during a long-term log decomposition study (Oregon, USA) by studying elemental, isotopic, and compositional patterns in wood, cellulose, and sporocarps. Partitioning between protein and non-protein pools in mycelia prior to sporocarp formation controlled sporocarp δ15N relative to N sources. Radiocarbon measurements separated fungi into heartwood colonizers (Fomitopsis and Hericium, ~60-year-old carbon) and sapwood colonizers (Mycena (7 years), Hypholoma (11 years), and Trametes (11 years). Mycena and Hypholoma appeared to assimilate some 13C-enriched sucrose in sapwood rather than just cellulose. The six taxa varied widely in their chemical composition, as assessed by pyrolysis GC-MS; these compositional differences correlated with functional growth strategies. From these measurements, we improved the quantitative and conceptual understanding of functional differences of wood decay fungi. In the second study, we assessed how nitrogen (N) availability affected ectomycorrhizal functioning in two long-term (6-40 years) N addition experiments in Pinus sylvestris stands in Sweden. Sporocarp production declined dramatically with N fertilization but recovered slowly after fertilization stopped. Both sporocarp C/N and soil C/N increased with fertilization, implying that N uptake per unit fungal growth increased and then declined after fertilization had stopped. Fungal and soil d15N patterns across treatments identified fungal N sources, with N acquisition primarily from the S horizon for Paxillus involutus and Suillus variegatus, from the F horizon for four Cortinarius taxa and Lactarius rufus, and from the H horizon for Cortinarius traganus and Russula aeruginea. Taxa with proteolytic capabilities were particularly sensitive to N fertilization. These analyses illustrated that responses of fungal taxa across these fertilization gradients depended on the horizon of N acquisition and on N acquisition strategies.

Contact: Karibu Fukuzawa

E-mail: caribu@fsc.hokudai.ac.jp

Tel: 01656-5-3216 (Nakagawa Experimental Forest)

福澤加里部

北海道大学 大学院 環境科学院 / 地球環境科学研究院

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