2016年を振り返りつつ2017年の目標

久々に小泉です。

2016年もあっという間に終わってしまいました。
みなさんにとってこの1年はどうでしたか?

去年ブログに書いた反省・目標を思い出しながらこの1年を振り返ってみます。

 

論文もブログも結論ファースト!

 

ということで、2016年を総評すると。。。

 

「イマイチ(60点)」

 

。。。でした (T_T)

 

う〜ん。。。そんなにさぼったつもりもないんだけど。。。

昨年は自分も学生達も目の前のことにいっぱいいっぱいで寄り道する余裕がない感じだったかもしれません(学位を取得しそうなDNさんだけ何故か余裕たっぷりでしたが・・・・)。

ブログを見ても余裕がある人とない人は一目瞭然ですよね。ちゃんと定期的に更新できている人はやっぱりデキる人です。

さて、恥ずかしながら目標と照らし合わせながら昨年1年を振り返ってみます。

 

2016年の目標

 1.原著論文:15本アクセプト、4-5本は専門分野のトップジャーナル。卒業生達の研究を論文化。チャレンジングですが、去年できなかった分を取り返す。目標は高くないと。後は不良債権の返済。
 2.大きめの研究費申請:去年のリベンジ!
 3.骨プロジェクト:本格始動。新しい解析を進める(研究費来い!)
 4.研究室メンバーのレベルアップ:今年はちょっと期待できるかな?

 

1.原著論文・・・50点

15本どころか2桁行かず9本でした。自分基準でのトップジャーナルは2本でしたが、それらは2015年に投稿したものだったので、2016年の新規投稿論文は良い感触なし。。。卒業生達の論文もきれいに吐き出してしまいたかったのですが大分残りましたね。。。言い訳?としては、現役学生達の論文を優先していたことでしょうか。まぁそれは当然と言えば当然で、事前に計算して目標を立てるべきでした。良くも悪くも学生達のことが気になってしまいます。まぁ、逆に言うと学生達の論文が出始めたのはプラスの点でしょうか。論文を書ける学生と書けない学生の差も明瞭になってきましたが。

プレスリリースは3本の論文で行いました。幸い、シマフクロウ&タンチョウ哺乳類の活動性の研究がNHKローカルニュースをはじめ様々なメディアで取り上げられました。

が、、、個人的には一番反響があるだろうと思っていた外来ニジマス越冬大集合が完全に無視されてしまいました (>_<)  悔しいので個人HPで詳しく解説しました。今までプレスリリースは6回トライして全て新聞やニュースで取り上げて貰っていたので、これは少しショックでした。。。ただ、これに関連した越冬移動の論文は海外を含め幾つかのニュースで紹介されました

 

2.大きめの研究費・・・0点

何も言えません。。。何も聞かないで下さい。。。

 

3.骨プロジェクト・・・50点

おかげさまで挑戦的萌芽に採用して頂きました!現在少しずつ解析を進めていますが、もっとペースを上げねば!

 

4.研究室メンバーのレベルアップ・・・60点

D1の渥美君が入ってきて確実に平均レベルが上がったし、他の院生達にも大きな刺激を与えてくれています。本人もブログに書いていますが、実験は失敗してしまいましたが、代わりに(?)論文を3本投稿し、さらに現在レビュー論文も書いています。新しく研究室に入ってきて1年足らずで4本の原著論文執筆とか相当スゴいですね!しかも論文書きもメキメキと上達しています。常に余裕を持ちながらやることはやる男、D3の乃美と並んで生産性の高さはトップクラスです。

また、研究室のセミナーも英語の割合が増えてきて、なかなか良い感じです。幾つかのセミナーは英語にも関わらず、日本語で行うのと同じような議論ができました。ただ、毎回のバラツキも大きいですが。。。

ただ、全体としては確実に良くなっているのですが、個人的にはまだ目標レベルには遠く及ばないな〜、といった感じです。まぁ、個人の能力は短期間で劇的に変わるってものじゃないんですね。もう少し長期的にみるべきですね。研究室底上げの試みも引き続きトライしていきます。

 

以上、メインの目標の達成度は50点を切っていますね。。。

 

ただ、これ以外に幾つかいいこともありました。

 

まず、サクラマスの生活史分岐の飼育実験。2016年に卒業した大久保君の修論を洗練させたものですが、なかなか面白い結果が得られました。研究室の学生達にもいっぱい手伝ってもらって助かりました。いろいろと今後にも広がりそうだし、これは達成度85点といった感じです。

また、長年調査を行っている空知川で大規模攪乱のデータも取れました。2016年は大きな台風が北海道を襲って甚大な被害がありました。これは残念なことでしたが、このような希なイベントの生態学的影響を調べるのも研究者の重要な役割です。これも無理やり学生を借り出してやる気のある学生達の力を借りて研究室単位でデータを取りました。自然災害の脅威と同時に、野生動物の逞しさに驚かされました。ただ、貴重なデータが得られたのは良かったですが、林道が崩壊していて今年の20年目の定期調査が赤信号。。。

林道崩壊

こんな感じで至る所で林道が崩壊しています。見づらいですが、ここは10mほどの崖になっていて、どうやって復旧させるんだろう?と。。。あまり使われていない林道なので復旧まで数年かかるという話があり、メインの調査地まで10km以上歩かないといけない。。。

 

2017年の目標

1.原著論文:15本アクセプト、2-3本は専門分野のトップジャーナル。卒業生達の研究を論文化。
2.大きめの研究費申請:去年、一昨年のリベンジ
3.骨プロジェクト:本格始動。
4.研究室メンバーのレベルアップ

気付いた人もいると思いますが、ほぼ2016年の目標と同じです。。。いかに去年の目標が達成できなかったか  (T_T)

今年は少し余裕をもって研究が楽しめるといいな〜、と思います。

 

あっ、そうそう。今年はブログももう少し頻繁に更新します。
2015年度までは各自月1で書くように指示していました。
2016年度も同じルールだったのですが特に何も言わなかったら全然書かなくなり。。。
なので2017年度は少しルールを弱くして2ヶ月に1回にします。

本ブログは将来の生態学者達にフィールド調査や研究室の雰囲気を伝えたり、一般の人にも研究活動や成果を知ってもらう重要なものです。あと、一般を意識した文章を書くのは良い訓練になります。

OB/OGをはじめブログを楽しみにしてくれる人もいるようですが、学生にとってブログを書くのは想像以上に大変みたいですね。

これも研究者になるための訓練の一環と考えてやってくれればな〜、と思います。

 

それでは今年もよろしくお願い致します。

 

小泉