当研究室に入るためには

私が所属する北海道大学地球環境科学院は大学院大学であるため、残念ながら学部生は所属できません。大学院修士課程・博士課程あるいはポスドクとしての在籍になります。大学院の試験は秋期入試(8月下旬)と春期入試(2月下旬)がありますが、当研究室は通常、秋期入試で定員が埋まってしまいます。例年、競争率はかなり高くなりますので十分に試験対策をしておいて下さい。試験は英語、専門科目、面接です。詳細は募集要項をご参照ください。HPまたは環境科学院の事務で過去問がもらえます。

 その他の研究室

研究室選びは慎重に行って下さい。あなたの将来を左右しかねません。いろんな研究室を訪問して、教官および研究室の雰囲気、研究テーマが自分に合致しているか吟味して下さい。現在はWebsiteでも様々な情報が載っていますが、実際に所属してみたらイメージと違った、というのも少なくないと思います。教員だけでなく学生達の意見を聞くのも重要です。

当研究室の強みは、いろんなテーマ・対象生物を扱っているところ、個人の興味やペースを尊重するところ(=自由度が高い)、みんな明るく生き物好きが多いところ、だと思います。一方で、弱みとしては、あるテーマ・対象生物について特化していないところだと思います。「餅は餅屋」じゃないですが、「鳥類生態研究室」「哺乳類生態研究室」「行動生態研究室」のように専門の研究室もあります。興味が合っている時は基本的にそのような研究室を勧めます。ただし、国内では選択肢が少ないこと、餅以外の新しい食べ物を生み出したいことから当研究室では幅広い対象を扱っています。

以上の理由から、当研究室を訪問してくれた方には他の研究室も進めます。これを門前払いとは思わないで下さい。逆に、研究室訪問に来たからといって当研究室を受験する必要はありません。軽い気持ちで来て頂いて構いませんし、常にいろんな選択肢を考えておいて下さい。

生態学会若手の会のサイトに日本国内の生態学研究室の一覧があります。キーワード検索などして幾つかの候補を考えておくことをお勧めします。