北海道大学 大学院 環境科学院 生物圏科学専攻

フィールドサイエンスの拠点

EESセミナー開催のお知らせ(9月14日)

日時:9月14日(金)16:00-17:30
場所:北海道大学環境科学院 D102教室
講演者:近藤倫夫(東北大学生命科学研究科)
タイトル:生物群集の構造と動態をどう理解するか

要旨:生物群集は多種間の相互作用によって駆動される複雑なシステムである。生物群集を種間相互作用ネットワークとして捉えることで、その構造と動態を理解しようとするアプローチが取られてきた。しかし、種間相互作用はスケール依存性と時空間的な変動性を合わせ持つため、その評価は容易ではないし、群集動態と結びつけることはさらに困難を極める。本講演では、個体群動態の時系列データから出発して種間相互作用や群集動態、それらの間の関係を評価するアプローチを紹介する。さらに、このアプローチがもたらす新しい応用生態学の可能性について議論したい。

講演者の近藤倫夫先生(東北大学)は理論生態学の第一人者でScience, PNASなど多数の一流誌に成果を発表しています。
https://www.lifesci.tohoku.ac.jp/research/teacher/detail.html?id=45517

最近は理論の実証にも精力的に取り組んでおり、海の魚類群集の安定性に関する研究が今年のNatureにも掲載されています。
http://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-1475.html

本講演ではこの論文の根幹となる群集動態を理解する新しいアプローチについてお話して頂けます。

今回は震災の影響が残る中、北海道までお越し頂きました。
皆さまも復旧などいろいろと大変かと思いますが、しばし震災のことを忘れてサイエンスについて熱く議論できればと思います。

なお、セミナー後には懇親会を予定しています。
お店の予約が難しい状況となっていますので、参加希望の方は【9月13日(木)夕方5時までに】小泉までご連絡下さい。
itsuro@ees.hokudai.ac.jp

皆様のご参加をお待ちしております。

小泉逸郎

北海道大学 大学院 環境科学院 / 地球環境科学研究院

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