カラ類の繁殖生態 <番外編>コガラ

あけましておめでとうございます。乃美です。

今回は番外編として軽くコガラの繁殖を紹介します。

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ハシブトガラにそっくりなコガラですが、なぜ番外編かというとこの鳥は繁殖に巣箱を使わず、自分で巣穴を掘るんです。

実際に調査地で掘っているペアを観察できました。

カラ類が同じ場所で5種みれるのは日本でも北海道ぐらいですが、北海道でも低地でコガラがみれる場所は多くなく、その意味で苫小牧は貴重です。

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また別の巣では最初はコガラが掘っていたものの、数週間後に見に行くとコゲラ(キツツキの仲間)に置き換わっていました。

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コゲラはいつもニュウナイスズメに巣を乗っ取られる側なので、コゲラから奪いにいったとは考えにくいですが、どうでしょうか?

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乗っ取りが得意なニュウナイスズメ

何らかの理由でコガラがこの場所をやめ、そこにコゲラが入ったのではと考えています。

過程はどうあれ、キツツキ類だけでなくコガラも生態学的なエンジニアとして機能していることがわかりました。