フィールド調査いろいろ

こんにちはM2渡辺です。
新年一番手かと思ったら渥美パイセンが既にアップしてました。さすが。
さてさて、あまりにも久々な為に書きたい事が多すぎて何から書いたらいいか分かりませんが、まずは近況報告を。
実は現在大学院を休学し、東京で働いています。
昨年の夏頃から秋にかけて、家庭の都合などからちょっと学業の継続が困難になっていた所に、(一財)自然環境研究センターが嘱託職員の募集をしているということを知り、(小泉さんに相談の後)応募してみました。
結果、無事に採用となり10月から東京で働いているという状況です。
なので今回の投稿は研究のことよりも、自然環境研究センターでの仕事の紹介がメインとなります。
「小泉研にはこんな学生もいるんだ」と少しでも関心を持ってもらえれば幸いです。
自然環境研究センター(以下「自然研」)には野生生物の調査・保護管理等の業務を担う様々な部署がありますが、私は哺乳類担当の部門に配属となり、主に大型哺乳類の調査補助員として働いています。
調査地は全国各地で、対象動物はシカ、イノシシ、カモシカ、サルなど様々です。
これまで携わった業務には例えば千葉県のイノシシ調査があります。
千葉県のある地域ではイノシシ個体数の増加に伴い、付近の畑の作物が食い荒らされるという被害が増えています。その対策の一環として現地調査をするというものでした。
実際に調査地に行ってみると注意喚起用の看板が至る所にあるだけでなく、畑の周囲には電気柵が設置され、イノシシ捕獲用の罠もあちこちにあるという状況でした。
イノシシの捕獲罠。デカい!

イノシシの捕獲罠。デカい!

北海道にイノシシはいないですし、私はこれまでほとんどイノシシを見たことが無かったので、調査開始当初は「ここまでする必要があるのかな」と感じた程でしたが、地域の皆さんが口を揃えて「イノシシには本当に迷惑しているんだ」と話していたので、改めて業務の重要さを認識しました。
また、千葉県のイノシシ被害以外にも野生動物との共生について改めて考えさせられる大きなきっかけにもなりました。
別業務では南アルプスに行ったり、奈良県の大台ヶ原にシカ調査にも行きました。
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南アルプスの調査地に行く途中で必ず渡る吊り橋。怖かった~。

さて、冒頭に「哺乳類担当」と書きましたが、実は今の時期は他部門のお手伝いもしています。
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鳥です。
…そう、鳥インフルです!
昨年11月末から全国各地で発生している鳥インフルエンザの緊急調査チームの一員として、各地に赴き野鳥への影響の調査をしています。
自分はあくまでサポート役ですが、北海道にいた時はウトナイ湖の野生鳥獣保護センターでボランティアとして活動もしていたので、それなりには貢献できている…はずです。
調査項目は野鳥のカウントや状態観察の他に、採糞調査をすることもあります。
採糞対象はカモやガン、ハクチョウの糞です。
彼らの糞、どんな形か知っていますか?(恥ずかしながら僕は知りませんでした。)
マガンのう○ち。鉛筆くらいの太さでした。

マガンのう○ち。鉛筆くらいの太さでした。

オオハクチョウのウ○コ。デカい!

オオハクチョウのウ○コ。デカい!

ハクチョウの糞なんてまるで犬の糞みたいな大きさでビックリ!
そして未だに衰えを見せないこの年末年始も、緊急出動に備えてずっと東京で待機でした。
とまあ、かなり雑ではありますが、自然研でのお仕事の紹介でした。(投稿は自然研の許可を頂いて書いていますが、あまり詳しく書くこともできないので、こんな下手くそな文章になってしまいました。)
今後もいくつか出張の予定があるので、また何か面白そうなネタを発見したらここで紹介しようと思います。(もちろん仕事はきっちりしっかり取り組みますよ!)
ちなみに、普段の休日は東京暮らしをエンジョイ…している訳でなく、研究の続き(解析とか)や読書や勉強をして過ごしています。
研究関連はまた改めて報告したいです。
それでは、今年は酉年ということなので、鳥フル調査で行ったガン・カモ類の一大飛来地である宮城県伊豆沼の日の出写真をアップしておしまいにしようと思います。
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(湖面手前はオオハクチョウ、奥に見えるのはガンの群れ。)
本年もよろしくお願い致します!
なべ