カラ類の繁殖生態 ヒガラ

ど~も!乃美です。

繁殖生態シリーズもラストになりました。残っていたヒガラをアップします。

まずは巣作り、産卵から。

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やはりベースはコケでヤマガラ、ハシブトガラと同様に茶色いゼンマイのわたを利用しています。

卵はこれまで紹介したカラの中でも一番小さいです。

また、産座が若干深く、巣箱の隅に寄るのも僕が見つけたヒガラの特徴です。もう巣をみるだけで大体どの種かわかります。

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孵化当日。まあこれは同じですね。

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13日目。雛はシジュウカラとそっくりですね。翼帯が2本入るのがヒガラの特徴なので、ここをみれば簡単に見分けられます。

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計測のため捕獲。小さすぎて扱いづらいです。体重もわずか8-9gほどです。

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冬に捕獲した写真ですが親鳥もこんな感じです。

ヒガラの面白い特徴として、親鳥の警戒心が薄いのか巣の近くにいてもわりと簡単に入ってくれて捕まえるチャンス多いです。逃げ足も早いのが厄介な点ですが。

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親鳥の給餌行動もビデオで撮影。一度に何個ももってきていますね。

餌をとる効率を考えると当たり前かもしれませんが、シジュウカラではなぜかほぼ1回の採餌に1個しかもってこないのです。

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今でもよくわかっていないこの生態をどう説明したらいいのか、いいアイデアはないかと日々考えています。

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巣立ち前の様子。

これでカラ類シリーズも終わりです。