講義科目の概要(Syllabus)
- シラバス検索: 北海道大学で開講されている講義について検索出来ます
多様性生物学基礎論
現在,地球上に生息する生物種は数千万と推定されているが,近年の人間活動に起因する地球環境変動により,急速に減少している.本講義では,さまざまな生物群について,その多様性の現状を講義するとともに,種多様性維持における遺伝的多様性の意義について論じる.
生態学基礎論
現在,地球上に生息する生物種は数千万と推定されているが,近年の人間活動に起因する地球環境変動により急速に減少している。本講義では,生物相の変化や生物群集の多様性,生物多様性の創出ならびに絶滅の機構,環境適応の遺伝的機構などを含む、生態学の基礎ならびに最近の研究動向を学ぶ。
分子生物学基礎論
分子生物学の基礎知識および手法を講義および実習を通して習得する。
海洋生物環境学基礎論
海洋生態系の構造と機能を理解する
海洋の生物生産性の特徴とメカニズムを理解する
海洋の構造と循環およびそのメカニズムを理解する
海洋の波と潮汐の特徴を学び、そのメカニズムを理解する
フィールド科学基礎論
森林から草地・耕地、そして河川・湖沼・海洋に至る広大で多様なフィールドにおける、生態系保全・生物多様性・持続的生物生産・物質循環に関するフィールド科学について理解を深める。また、様々な研究分野で行われているフィールド科学の最新の研究についても学ぶ。
生物生産学基礎論
現在の食糧生産に関わる生物生産の仕組みを概括すると共に、その基礎となる生物学的基礎理論を修得する事を目的とする。
多様性生物学特論 I
本講義では,生物群集の成立機構, 生活史多様性と, 植物生態学のデータ解析に必要な統計モデリングについて解説する。
多様性生物学特論 II
多様性生物学の視点から植物おもに藻類の分類学,系統学,進化生物学に関して大学院レベルの専門的知識を学ぶ。藻類は系統的には雑多なグループの寄せ集めであり,生物界のいろいろな系統群に位置している。従って,藻類を窓口として生物界全体を見渡すことが可能である。この講義では,下記の教科書をテキストとして用い,藻類をキーワードとしつつ地球史の観点も加味しつつ生物界全体の成り立ちを理解することを目的とする。
生態遺伝学特論 I
基本的な遺伝的変異の評価法から,集団の大きさと遺伝的変異の関係や遺伝的劣化のメカニズムなど,現在保全生物学の分野で必要とされているさまざまなトピックスを解説し,現存する生物群の多様性やその遺伝的多様性の維持機構を理解することを目的としている。
生態遺伝学特論 II
本講義は、遺伝子の機能解析の手法として利用されるようになってきたゲノム編集について、発見から技術開発に至る研究史を概説する。また、研究に必要とされる技術のうち、遺伝子データや画像データなどの大規模データを解析する方法について学ぶ。
環境分子生物学特論 I
微生物が営む自然界の諸過程を明らかにすると共に,環境条件に対する生物の適応機構を分子から群集構造レベルで習得させる。
環境分子生物学特論II
植物の光合成、成長、環境応答やストレス耐性の分子レベルでのしくみを、進化の観点や応用研究を含めて学ぶ。
植物生態学特論I
植物の生態、適応様式やそのメカニズムを多様な生育環境との関連から理解することを目的とします。自然界の植物の生態や生理が植物を取り巻く多様な環境にいかに関係しているか、について学ぶことになります。
植物生態学特論II
この講義は、植物生態学の研究に関する応用面に焦点を当てます。
具体的には、植物生態学に関連した調査方法、解析方法、結果のまとめ方、研究例の解説などを例示的に解説することを主な目的とします。
なお、前期前半に行われる「植物生態学特論I」を基本としますが、必ずしも植物生態学特論Iの受講を前提とはしないよう配慮します。
動物生態学特論I
動物の生活史及び行動に関する基礎的な理論と研究手法、動物の個体群及び群集の動態とその変動機構について学び、地球環境変化に対する生物の生態的・進化的応答について理解を深める。
動物生態学特論II
動物生態学の最近の歴史と現状について総括し、将来、動物生態学を研究しようと志す学生に役立つ知識と視点を提供する。
海洋生物圏環境科学特論I
海洋基礎生産過程を,海洋地球化学的なマクロの視点から理解し,その後,栄養塩及び微量金属と基礎生産がどのように関わっているか化学・生物のミクロの視点から認識し,海洋地球化学過程が海洋生物生産に果たしている役割を学ぶ。
海洋生物圏環境科学特論II
水圏動物の環境への適応と応答メカニズムを生理学的側面から学び、それらを踏まえて生物生産(増養殖)の将来を考えられる。
水圏科学特論I
河川,海洋といった水圏に生育する生物(魚類、藻類など)の基本的な細胞構造,発生,生理,行動などに関して解説するとともに,水圏環境における生物の適応機構を学び,陸域環境の生物群との相違を生物進化,生育環境の違いから理解する。
水圏科学特論II
北方水圏に生息する動物についていくつかの例をあげ、その分布や多様性に影響を与える繁殖や移動、行動などの特性を理解する。さらに、それらを解析する方法を概説し、資源利用について理解する。
森林圏科学特論I(生態系機能学)
森林環境機能の実際とそれを保全するための基礎となる知識を習得する。
森林圏科学特論II (森林動態学)
森林の生物、特に樹木を中心とした動態に関する基礎を学ぶ。
森林圏科学特論 III (野生生物保護学)
森林動物の生態に関する科学的な調査法を体験するとともに、それらの生態学的な背景に関する理論を学び、調査結果をまとめる一連の作業を通じて、理論・データ・解析・議論の関係など研究に関わる一連のプロセスについての理解を深めることを目標とする.
森林圏科学特論 IV (地域資源管理学)
地域資源の種類や各地域資源の内容を理解するとともに、地域資源管理の歴史的な経過、現状と問題点などを自然科学と社会科学の両方の視点から考える。そのうえで、環境保全に適合した地域資源管理の形態を検討する。
耕地圏科学特論I (作物生産環境学)
地域環境にマッチした作物資源の探索および改良法を理解するとともに、作物生産のための農耕地の特徴とその管理・改善方法を理解する。
耕地圏科学特論II (家畜生産環境学)
家畜が飼育される草地・畜舎施設の環境的特性を理解し,家畜と環境の相互作用を把握しながら,生態系の中での家畜生産の意義を考える。
生物圏科学特別講義
生物学分野における研究成果と,その生物圏科学的意義を講義する。
生物圏科学実習
生物圏科学に関連する基礎的な技術を実習を通して習得する。
生物圏科学論文講読
論文の講読を通して科学分野における研究成果を理解する。
生物圏科学特別研究
学生と充分に相談の上、双方の合意に基づき、適切な研究課題を設定する。