公開セミナーのお知らせ
12月8日(火)15時より 地球環境科学研究院 D201 講堂にて、石井 博 氏(富山大学理工学研究部 教授)に以下の講演をして頂きます。
石井さんは送粉生態学の第一人者で、今年「花と昆虫のしたたかで素敵な関係(ベレ出版)」を出版されました。
生物圏科学特別講義 I の一環として講演して頂くものですが、どなたでも当日参加できます。マスク着用の上、是非ご参加下さい。
「マルハナバチタマセンチュウによるマルハナバチ女王の移動分散抑制と、送粉相互作用への影響」
要旨:
マルハナバチタマセンチュウはマルハナバチ女王に感染し、これを不妊化する寄生虫である。本発表では、集団遺伝学的な解析と感染女王の標識再捕獲調査をもとに、マルハナバチタマセンチュウが、宿主であるマルハナバチ女王の移動分散を強力に抑制していることを示したい。さらに、マルハナバチタマセンチュウによる宿主の移動分散抑制が、間接効果を通じて、地域の送粉相互作用にどのような影響をもたらしうるのかを調べた結果も紹介する予定である。
問い合わせ先:工藤 岳 gaku[at]ees.hokudai.ac.jp (※[at]を@に置き換え)