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北海道大学 大学院地球環境科学研究院 環境生物科学部門 生態遺伝学分野 早川研究室 (Hayakawa Lab, Faculty of Environmental Earth Science, Hokkaido University)

野生動物 x 行動 x 生態 x 進化 x ゲノム


野生動物の行動・生態・進化をゲノム解析で研究しています

北山 遼 Haruka KitayamaNEWS&FAQ

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  • 北山 遼(きたやま はるか)
  • 北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 博士後期課程1年
  • 日本学術振興会 特別研究員 DC1
  • 研究手法:集団遺伝学、分子生態学、ゲノム科学
  • Eメール:da-tune-yah-bad eis.hokudai.ac.jp
  • 研究1】【研究2】【発表】【外部資金】【執筆】【受賞】【学歴】【職歴

1. オナガザル科グエノン類の混群形成における分子メカニズム [戻る]

「なぜ、わざわざ寄り集まって生活するのだろう?」

“群れる”とは、“社会”とは何か、というのが根本的な問い(関心)です。群れ生活は多方面(採食、繁殖、防衛等)での利益があると考えられます。しかしながら、同時に不利益も存在するはずです(COVID-19の感染拡大もその一例だと思います)。不利益を享受してもなお群れで生活することや、多様な社会構造が存在することには何か“意味”があるのだと思います。そこで大学院の研究では“混群”に注目することにしました。混群とは異なる種が単一の群れを形成する現象です。アフリカに生息するグエノンと呼ばれるサルの仲間では、複数の地域で混群を形成することが知られています。彼らはなぜ別の種でありながら一緒に群れをつくるのでしょう? その理由はまだはっきりとはわかっていません。その証拠を彼らの遺伝子の中から探っています。

2. 南米産クモザル類の系統学的位置付け [戻る]

クモザルは中南米に生息する新世界ザルのなかまです。樹上でのぶら下がり適応による面白い形態(親指が退化した手や、把握性のある尾)を持ち、動物園でも人気があります。そんなクモザルですが、実は何種に分かれるのか未だはっきりとわかっていません。そこでクモザル類が何種に分かれるのか、またその系統関係はどのようなものなのか、遺伝子の視点から探っています。

学会・研究会等での発表 [戻る]

  1. 北山遼, 峠明杜, 橋本千絵, 五百部裕, 今井啓雄, 古市剛史, 早川卓志. グエノン類の混群形成と遺伝子浸透〜混群はどこまで混ざるのか? 第66回プリマーテス研究会. 2022年3月27日; O-13. 口頭. オンラインとのハイブリッド (愛知県犬山市, 日本モンキーセンター). 査読なし.
    第66回プリマーテス研究会 最優秀口頭発表賞

  2. 北山遼. 遺伝子から探るグエノン類の混群形成メカニズム. 第50回ホミニゼーション研究会「人類進化と遺伝子」. 2022年3月22-23日; 口頭. オンラインとのハイブリッド (愛知県犬山市, 京都大学霊長類研究所). 査読なし.

  3. 北山遼, 峠明杜, 橋本千絵, 五百部裕, 今井啓雄, 古市剛史, 早川卓志. ゲノムから探るグエノン類の混群形成メカニズム. 第65回プリマーテス研究会. 2021年3月6日; L-12. 口頭. オンラインとのハイブリッド (愛知県犬山市, 日本モンキーセンター). 査読なし.

  4. 北山遼, 白井温, 根本慧, 田和優子, 綿貫宏史朗, 早川卓志. 集団遺伝学的解析が明らかにした日本のクモザル類の多様性. 第36回日本霊長類学会大会. 2020年12月4-6日; ポスター. オンライン. 査読あり.

  5. Haruka Kitayama, Atsushi Shirai, Kei Nemoto, Yuko Tawa, Koshiro Watanuki, Takashi Hayakawa. Zoo acts as a “melting pot” of spider monkeys. The 14th International Symposium on Primatology and Wildlife Science, Online. 2020 Sep 11-12; Poster. On-line. Not peer-reviewed.

  6. 北山遼, 白井温, 根本慧, 田和優子, 綿貫宏史朗, 早川卓志. クモザルのるつぼ. 第22回日本進化学会年大会. 2020年9月6-9日; ポスター. オンライン. 査読なし.

  7. Haruka Kitayama, Atsushi Shirai, Kei Nemoto, Yuko Tawa, Koshiro Watanuki, Takashi Hayakawa. How many species of spider monkeys are captive in Japan? -Reconsidering the phylogeny of Ateles species- The 64th Primates Conference. 2020 Jan 25-26; Poster. Japan Monkey Centre (Inuyama, Aichi, JAPAN). Not peer-reviewed.
    第64回プリマーテス研究会 最優秀ポスター発表賞

  8. 北山遼, 根本慧, 田和優子, 綿貫宏史朗, 早川卓志. モンキーセンターのクモザルは3種じゃない!? 第22回アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い (SAGA22). 2019年11月16-17日; ポスター. 日本モンキーセンター (愛知県犬山市). 査読なし.

  9. 北山遼, 根本慧, 田和優子, 綿貫宏史朗, 早川卓志. 新世界ザルにおける集団遺伝学的解析のための汎用遺伝マーカーの検証. 第5回北海道大学部局横断シンポジウム. 2019年11月6日; ポスター. 北海道大学医学部学友会館フラテホール (北海道札幌市). 査読なし.

外部資金の受領歴 [戻る]

  • 科学研究費 補助金 特別研究員奨励費(代表者:2022年4月~2025年3月)
    『オナガザル類の混群形成要因の解明:ゲノム浸透と社会マイクロバイオームに着目して』

受賞 [戻る]

  • 『第66回プリマーテス研究会 最優秀口頭発表賞』(2022年3月27日). 「グエノン類の混群形成と遺伝子浸透〜混群はどこまで混ざるのか?」の研究に対して.
  • 『第64回プリマーテス研究会 最優秀ポスター発表賞』(2020年1月25-26日). 「日本にクモザルは何種? ~クモザル類の系統分類の再考~」の研究に対して.
  • 『令和元年度 北海道大学理学部 生物科学科生物学専修 研究実習発表会 MVP賞』 (2020年1月31日).

学歴 [戻る]

  • 佐世保北高等学校 卒業
  • 北海道大学 理学部 生物科学科 生物学専修分野 卒業
2022年3月24日
北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 修士課程 修了

修士論文:オナガザル科グエノン類における種間ゲノム浸透と混群形成の関連の研究
Study of the relationship between interspecific genomic introgression and mixed group formation in guenons, the family Cercopithecidae
2022年4月4日~現在
北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 博士後期課程

職歴 [戻る]

2022年4月1日~現在
日本学術振興会 特別研究員 DC1

問い合わせ先(研究室代表者)

〒060-0810
北海道札幌市北区北10西5
北海道大学 環境科学院
早川卓志

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電話(直通) 011-706-4524