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北海道大学 大学院地球環境科学研究院 環境生物科学部門 生態遺伝学分野 早川研究室 (Hayakawa Lab, Faculty of Environmental Earth Science, Hokkaido University)

野生動物 x 行動 x 生態 x 進化 x ゲノム


野生動物の行動・生態・進化をゲノム解析で研究しています

勝島 日向子 Hinako KatsushimaNEWS&FAQ

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  • 勝島 日向子(かつしま ひなこ)
  • 北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 博士後期課程1年
  • 北海道大学DX博士人材フェローシップ学生
  • 研究手法:動物生態学、動物行動学、ゲノム科学
  • Eメール:hina_k-iru3_2 eis.hokudai.ac.jp
  • 研究1】【研究2】【発表】【外部資金】【執筆】【受賞】【学歴
  • 野生動物と向き合い、その生きざまを知ることで、人間のことを理解したいと考えています。生き物と同じ環境に身を投じて色々と妄想することが好きです。とくに感覚やコミュニケーション様式に興味があり、彼らがどのように世界をみて、おたがいに情報をやり取りしているのか?を知りたいと考えています。野外での観察と静的なアプローチを組み合わせて謎に挑みます!最近はイルカやヒグマの世界にお邪魔して研究しています。見て聴いて嗅いで触って食べて面白い研究ができるよう頑張ります!アートやサイエンスコミュニケーションにも興味があります。

1. イルカの赤ちゃんは母乳をどのように認識しているか? [戻る]

クジラ・イルカの仲間は一生を海中で過ごします。これまで、海中の生活では味覚や嗅覚はあまり役に立たないと考えられてきました。

それでは、イルカの赤ちゃんはどのようにお母さんのおっぱいを認識するのでしょうか? 本当に味覚や嗅覚を使っていないのでしょうか?

イルカの行動を観察したり、母乳に含まれる成分を調べたり、赤ちゃんがどんな物質を認識できるのかを調べたりすることで、この謎を検証しています。

2. 孤独なヒグマの豊かなにおいコミュニケーション [戻る]

日本で一番大きな陸上哺乳類、ヒグマ。広い森の中、群れることなく1頭で生活するヒグマたちの「会話」の手段は「におい」です。

ヒグマたちのにおいコミュニケーションの全貌はまだ明らかにされていません。においにはどんな意味があるのでしょうか?においの「発信者」はどのようににおいを残し、そこから「受信者」はどのような情報を嗅ぎ取っているのでしょうか?

ヒグマたちの対話的なコミュニケーションを明らかにすることで、彼らが広い森の中で、どのように情報交換しているのかを知りたいと考えています。

学会・研究会等での発表 [戻る]

  1. 勝島日向子, 柏木伸幸, 濵野剛久, 小木万布, 早川卓志. ハンドウイルカ属における母乳中の呈味物質とその受容能力に関する遺伝学研究. 第69回日本生態学会大会. 2022年3月14-19日; P1-351. ポスター. オンライン. 査読なし.
    第69回日本生態学会大会ポスター賞 優秀賞(「進化・数理」分野)

  2. Hinako Katsushima, Kazunobu Kogi, Takashi Hayakawa. Possibility of gustation being used during breastfeeding by cetacean infants. The 17th International Symposium on Primatology and Wildlife Science. 2022 Mar 7-8; P-23. Poster. Kyoto University (Kyoto, JAPAN) and On-line. Not peer-reviewed.

  3. 勝島日向子, 柏木伸幸, 濵野剛久, 早川卓志. 仔の成長にともなう飼育ハンドウイルカの母乳中脂肪酸組成変化の解析. 2021年度勇魚会シンポジウム. 2021年12月8日; ポスター. オンライン. 査読無し.
    2021年度勇魚会シンポジウム 特別賞

  4. 勝島日向子, 伊藤泰幹, 富田幹次. ヒグマの糞から幼獣が出てきた!?-長期モニタリング調査が可能にした発見-. 日本哺乳類学会2021年度大会. 2021年8月28-31日; ポスター. オンライン. 査読なし.

  5. 勝島日向子, 小木万布, 早川卓志. 野生のイルカはいつ授乳しているか?野生ミナミハンドウイルカの授乳行動の報告. 第7回哺乳類研究交流会. 2021年8月7日; 口頭. オンライン. 査読なし.

  6. 勝島日向子, 小木万布, 早川卓志. ミナミハンドウイルカ野生個体群における授乳行動の日周性ならびに季節性の解析. 日本生態学会第68回大会. 2021年3月17-21日; ポスター発表. オンライン. 査読なし.

  7. 勝島日向子, 小木万布, 早川卓志. イルカの赤ちゃんは母乳の「味」を感じているのか? 2020年度勇魚会シンポジウム. 2020年12月19日. 口頭. オンライン. 査読なし.

  8. 勝島日向子. 春季の天塩研究林林道におけるエゾヒグマの糞発見位置についての評価. ヒグマワークショップ. 2018年3月10-11日; 口頭. 北海道旭川市, 旅亭雪の屋. 査読なし.

  9. 勝島日向子. 天塩研究林におけるヒグマの糞発見地点についての評価. まんまるゼミ. 2017年11月25-26日. 口頭. 北海道伊達市, 大滝セミナーハウス. 査読なし.

外部資金の受領歴 [戻る]

  • 2021年度 笹川科学研究助成(代表者:2021年4月~2022年2月)[2021-4101]
    『御蔵島の野生イルカの母子間コミュニケーションにおける化学感覚の役割の解明』
  • 京都大学野生動物研究センター 令和3年度共同利用・共同研究(代表者:2021年4月~2022年3月)[2021-A-29]
    『化学感覚に注目した飼育イルカの授乳行動の観察』

執筆 [戻る]

  • Taiki Ito, Hinako Katsushima, Kanji M. Tomita, and Tomoka Matsumoto "Infanticide or predation? Cannibalism by a brown bear in Hokkaido, Japan," Ursus 2022(33e13), 1-5, (14 December 2022).
    https://doi.org/10.2192/URSUS-D-22-00006.1
  • 勝島日向子. 2017年度春季天塩調査報告書「春季の天塩研究林林道におけるエゾヒグマの糞発見位置についての評価」ひぐま通信 47:3-27 (2018). [北大ヒグマ研究グループ]

受賞 [戻る]

  • 『第69回日本生態学会大会ポスター賞 優秀賞(「進化・数理」分野)』 (2022). 「ハンドウイルカ属における母乳中の呈味物質とその受容能力に関する遺伝学研究」の発表に対して.
  • 『2021年度勇魚会シンポジウム 特別賞』 (2021). 「仔の成長にともなう飼育ハンドウイルカの母乳中脂肪酸組成変化の解析」の発表に対して.

学歴 [戻る]

  • 東京都立国立高等学校 卒業
  • 北海道大学 理学部 生物科学科 生物学専修分野 卒業
  • 北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)第15期本科 修了
2022年3月24日
北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 修士課程 修了

修士論文:鯨類の授乳において乳児が味覚を利用している可能性
Possibility of gustation being used during breastfeeding by cetacean infants
2022年4月4日~現在
北海道大学 大学院環境科学院 生物圏科学専攻 生態遺伝学コース 博士後期課程

問い合わせ先(研究室代表者)

〒060-0810
北海道札幌市北区北10西5
北海道大学 環境科学院
早川卓志

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電話(直通) 011-706-4524