ついに小泉研OBが熾烈な大学ポストを勝ち取り独自の研究室を立ち上げました!
まず初めは2019年に学位(サケ科魚類の交雑研究)を取得した福井翔君です。
母校である東京農業大学(北海道オホーツクキャンバス)で助教になりました。
正直、福井君がアカデミア 第一号になるとは意外でした(笑)
「修士研究が納得いかないからM3やる」とかも言っていましたしね〜。ものすごく純粋にまっすぐ研究者を目指していましたが、逆に素直すぎて批判的な考え方とか苦手な方でした。
ただ、D2の時くらいから「将来的には自分の母校で教員をやりたい」と明確な目標を持つようになりました。東京農大には魚好き・自然好きで面白い学生が多いのだそうです。なかには良い意味でぶっ飛んじゃってる学生もいるみたいです。福井君は自分の学部生時代を振り返って、そういう学生達に生態学の面白さを教えたいと思うようになったということでした。
彼は真面目で律儀な性格なので、毎年学部時代の指導教官に会いに行ったり、東京農大のいろんな情報も集めていたようです。教授クラスのいろんな先生方とも知り合いで、この点は素晴らしいな〜、と思いました。
ということで冒頭では「意外」とは言いましたが、実際は彼らしく研究も就職活動もコツコツと積み重ねており「決まるべくして決まった」という見方もできるかもしれません。本当によかったです。
福井研究室は1年目にして早速大人気らしく既に多くの学生が福井研に顔を出しているようです。福井君は見た目も実年齢も若いので学生達にからかわれたりもするそうですが、仲良くやっている証拠ですね。
大学院時代には色々と苦労もありましたが、在籍中に結婚して子供もできて、蓋を開けてみると研究者には珍しい順風満帆なライフプランかもしれません。
福坊、おめでとう!!!
二人目はD2から小泉研に移ってきた富田幹次君です。彼は2022年に学位(ヒグマのセミ食いエトセトラ)を取得して、そのまま即、高知大学の助教に決まりました。今のご時世、博士号をとって直ぐに厳正な公募で着任できるのは非常に稀です。富田君は非常に優秀でしたが運とタイミングもとてもよかったです。
富田君は形の上では小泉研で学位をとりましたが、実質的な指導教官は現東京大学の日浦勉さんです。日浦さんが北大から東大に移動するのにともない彼はD2から小泉研に籍をおきました(北海道でフィールドワークがやりたかったので東京には行きたくない〜)。富田君はクマ研OBらしく、見た目はガサツなフィールド屋さんですが(実は結構イケメンだったりする)生態学や関連分野の基礎を非常にしっかりと勉強しており、アイデアや意義付けが素晴らしいです(彼のブログも面白いです)。フィールドのセンスもいいし、ほんと小泉研に来てくれて周りの学生達の大きな刺激になりました。後輩達の面倒見も良かったし、彼なら学位取得後すぐに助教でも全然違和感がありません。見た目に関しても福坊とは正反対で貫禄あるし(笑)
ちょっと意外だったのは富田君はかなり優秀だし、海外の論文や研究者もよく知っていたのでポスドクで海外で武者修行したいんだろうな〜、と思っていたのですが「就職できるんだったら、すぐにさせてもらいますよ」とあっさり決めたところでした。最近、優秀な学生が多いですが、彼・彼女らの大部分は富田君と同じように就職志向が強いように感じます。
自分の頃は(自分の周りは?)学位取得後3-5年くらいポスドクで修行してようやく一人前ってイメージだったので、時代が変わったのかな〜、と。
でも、よく考えたら20代後半から30代前半の結婚や子供を考える時期に、文字通り修行僧のように研究ばかりに打ち込んでいては、いろんなタイミングを逃してしまいます(そう、私のように。。。???)。そう考えると、彼・彼女らの選択は大変合理的で良いと思うようになりました。
そして富田君は20代で結婚して奥さんと旅行行きまくって新婚生活を満喫しているようです (^^)
ほんと素晴らしいですね〜
アカデミア以外にも博士号や修士号が活かせるポストはいっぱいありますが、研究室を運営している以上、やはり学生達が同じように研究室を運営していく立場になるのは嬉しいですね。
彼らの今後の益々の活躍を期待しています!
ほんとおめでとう〜〜〜〜〜!!!!
小泉