乃美です。
今年の鳥学会は神戸の兵庫県立大で18日から21日まで行われました。
今回新ネタを準備できなかったこともあり、自分は発表しなかったのですが、生態学会とかぶってもいいからやればよかったかなと少し後悔もありました。
内容が鳥に限られるので狭い世界ですが、その分アットホームな雰囲気なのはいいですね。他大の先生や学生とも久しぶりに話ができてよかったです。
鳥学会はどちらかといえば応用を意識した研究が多く、行動など基礎的な研究が少ないのは僕や油田さんにとっては少し残念なところでしょうか。
それでも面白い研究はたくさんありました。
特に、NHKの「ダーウィンが来た」でも何度も紹介されているハチクマの話はテレビの効果もあってか非常に人気でした。
ハチクマは文字どおりハチの巣を襲ってたべる猛禽ですが、巣を襲う際は当然のようにハチに襲われます。ハチクマの群れ↓
ところが、ハチクマが攻撃したあとしばらくするとなぜかハチが攻撃しなくなることがこれまでわかっており、ハチクマがハチの活動を鈍らせるなんらかの物質を出しているのではないかといわれていました。
今回の発表では、ハチクマを袋がけにして全身を揉んだあとその袋にハチを入れると、活動がやはり鈍くなったというものでした。
仮にハチクマがそのような物質を出しているとすれば、近い将来「ハチクマスプレー」なるものが登場するのではないかと期待しています(笑)。