もうすっかり北海道は冬になってしまいました。
北海道生活も長くなりましたが、最近はじめて行った場所があったので報告します。
まず、最初は網走にある東京農業大学。
ご存知の方もいるかと思いますが、「東京」農業大学には、オホーツクキャンパスがあります。
今回は、東京農業大学で行なわれた魚類系統研究会(系統研)に参加してきました。
系統研は、主に北海道の水棲生物好きが集まって、自身の研究を発表する場です。かなり広い門戸なので、学部生から大学教官、さけますセンターや環境コンサルの職員の方まで、産学問わず幅広い発表者がいます。
更に、発表内容も科学雑誌に投稿するようなものから、卒業研究などの研究計画まで様々なものがあります。
「水棲生物好き」としては、北海道で行なわれている様々な研究に触れ合える貴重な時間ですね!!
来年は、札幌で小泉研がホストを勤めることになりました。
面白い研究をして、会を盛り上げていきたいですね!!
続いては、洞爺湖畔にある北海道大学洞爺臨湖実験所です。
ここは北大が各地に所有する実験所のひとつで、水産学部の実習やサケ科魚類の研究などで利用されているようです。
今回は、実験で使うサクラマスを貰いに行ってきました。
自然下ではまだ産卵床の下にいる段階なので、この姿が見られるのは結構珍しいかもしれません。
驚いたのが、この段階だとお腹の栄養で成長するからなのか、大した世話をせずとも飼育できる点です。インターネットにも挑戦している人がいるのですが、普通に冷蔵庫で飼えます(笑)
また、実験場ということもあり、実験設備も充実していました。
特にいいなと思ったのが、このY字水路です。
手前から奥の伸びる2つの水路が奥の大きなタンクに繋がっていて、手前から奥に向かって水が流れる仕組みになっています。これがあれば、いろいろな行動実験ができますね!しかも、特筆すべきはその大きさです。もともと、シロザケの実験で使用していたこともあり、北海道にいる淡水魚ならなんでも収容できてしまうくらいの大きさがあります。
いまは利用者がいないそうなので、どんどん有効活用していきたいですね。
山崎