気になるお魚研究

こんにちは。M2の大久保です。

ここ最近、個人的に非常に面白いと思ったお魚の研究が立て続けに

2報出ていたので紹介します。

まず1報目

魚が海中で姿を隠す仕組みを解明偏光を利用して巧みにカムフラージュ

URL: http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/112600339/

論文URL: http://www.sciencemag.org/content/350/6263/965.full

かの有名なサイエンス誌に掲載された研究です!

「魚が隠れる場所のない海中でどのように身を守るか」、という点に着目した研究です。
URL先の紹介文にもあるとおり、海にいるお魚は体の色が銀色っぽい色をしているものが多いです。

「自身の体色を保護色にして敵から見えづらくさせている」との予測は前々から

色んな人達(僕もそう思っていました)がしていましたが、本研究ではそれを実証しています。

あとは研究に使った装置(URL先写真参照)!素晴らしいアイディア!ん~ビックリです!

 

続いて2報目

魚が顔の模様の違いで他個体を識別することを世界で初めて実証

URL: http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2015/151126

論文URL: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0142552

タイトルにもある通り、魚が他の魚の顔を識別していることを明らかにした研究です。

この研究は特に「顔の模様」が識別の際に重要であることを明らかにしています(すごい!)。

URL先の紹介文にも書かれていますが、魚類にも社会性(縄張り、順位制等々)があるのですが、
その社会性が強い魚類ほど、この顔の模様が多様だそうです(そういう風に進化してきたのかな?)。

あとこの研究も先の1報目と同様に、着眼点と実験手法が素晴らしいと思います。

これは個人的な意見ですが、シンプルな疑問ほどそれを証明することが難しいのではないかなと思います。
だからこそ、それらに着目した研究というのは非常に面白みがあるし、一般の方々にも受け入れられやすいのかと。

そのような考えもあり、この2つの研究は心にグッときました。

 

ではでは、このあたりで研究紹介を〆させていただきます。

修士論文作成に向けて頑張ります!

 

M2大久保