小泉研に来て1か月の新参者PDです。
北海道では、4月下旬から5月にかけて春の味覚山菜のシーズンです!
学部時代からエゾシカを対象としていたので北海道の地理感覚は比較的の方で、今年は4月末と5月上旬にとある地域に2回出陣し、行者にんにく、タラの芽、ハリギリの芽、ウドを収穫してきました。(写真は2回目の成果!)
2回とも週末に行ったこともあり、周辺には多くのライバルたちが同じように山菜を取りに来ていました。
しかし、目に見えるライバルとは違い、人間がなかなか目にすることのできないライバルも山菜を取っています。
それは、エゾシカです!
エゾシカはニホンジカの亜種で北海道にだけ生息しています。
ちなみに、ニホンジカは日本に生息するシカのことを指し、各地域に亜種(ホンシュウジカ:本州、キュウシュウジカ:四国・九州、ツシマジカ:対馬、マゲジカ:馬毛島周辺、ヤクシカ:屋久島、ケラマジカ:慶良間諸島)が生息しています。
シカは北海道に限らず、日本全国で生息数が増えており、森林では多くの樹皮がシカにより剥がされています。
特に、細い樹木はシカにより樹皮剥ぎをされやすく(2枚目の写真)、タラの芽のような細い樹木は全周の樹皮を剥がされ、森林の更新が阻害されます。
他にも農作物被害や鉄道・車との交通事故などが増加しており、全国各地でニホンジカによる被害を抑えるために様々な管理計画が策定されていると思います。
今回行ってきた地域でも多くのタラの木や細い樹木の樹皮が剥がれてれており、多くのシカが生息しているという状況が伝わりました。
今回は状況だけなのですが、実際にどれくらいのシカが生息しているのかはスポットライトカウント法により把握しています。
その調査は今月中旬に実施するので、調査風景などは終了後にupしたいと思います。
最後に、山菜取りに行く時はヒグマと遭遇を避けるために、クマ鈴やラジオ、爆竹などを持って、意識的に大きな声で話しながら取りに行きましょう。
TI