内田です。
北海道は15℃を超える日々が続きます。地面に目を向けると、だいぶ大きくなったフキノトウ、上を見上げるとシラカバが小さな新芽を着け始めました。いよいよ北の大地にも春到来です。そして、自分も海外学振を提出して、ようやく少し解放されました。アドバイスくださった皆様、本当にありがとうございました。
行ってきましたロサンゼルス!今回は、学振の申請先でもあるUCLAでの滞在についてです。
3月初めに、一週間UCLAに行ってきました(以前のブログを参照)。一週間という短い期間だったので、経験したことは決して多くはありません。これからの研究の話や、現在の解析に関する指導を受けていたものですから。ですが、Blumstein氏(通称、Dan)の研究室に滞在する中で、この研究室にいると研究者として貴重な経験ができると強く感じました。例えば、様々な研究者や研究テーマに触れられるチャンスがありそうです。私が滞在していた部屋に、ポーランドの大学のポスドクがいました。彼は、Danと鳥類の音声コミュニケーションに関して共同研究しており、3週間滞在するとのことでした。彼はフレンドリーで、レベルの高い面白い話を聞かせてくれました。また、人類学研究院で霊長類の行動生態と認知に関する研究セミナーが開催されており、主催者であるDanの計らいで出席させて貰いました。そこでは、テーマの面白さはさることながら、たくさんの質問が飛び交い熱い議論が繰り広げられることに驚きました。さらに、彼の学生の中には、医療系の分野の人もいました。この様に、広いネットワークを持つ彼の研究室に身を置くことで、国内外の多様な研究を目にすることができそうです。
UCLAは非常に大きな大学で、医療から芸術まで多岐にわたる研究施設があります。きっと、さらにたくさんの機会があるのかと思うと、ワクワクしっぱなしでした。
そして、相変わらずメガトン級にでかいアメリカのキャンパスに圧倒されました。セミナーでの移動が20分かかるとか。。。セミナー会場への道中、無茶苦茶でかい図書館や運動施設など。。。ああもう壮大です(*´Д`*) そして学生が楽しそうで自由。いいですね~ぜひともこうした環境に身を置いてみたいものです。
自分のセミナーを開催した時には、たくさんのコメント貰えました。また、普段はちょっと怖いDanも大興奮で楽しそうに聞いてくれましたのが嬉しかったです。特に、現在の研究の着眼点とエゾリスの調査システムに大変興味を持っていました。全然緊張しなかったこともあり、自分自身も楽しく議論出来ました
今回の滞在でより一層、海外の研究環境に身を投じてみたい気持ちになりました。私にとって今年は卒業年度です。ただ、卒業が目標なのではなく、UCLAの様な環境にいても高いレベルと、オリジナリティの高い研究ができるような実力を身に着ける年にしたいと思います。何とか学振が通ってくれたらいいのだが。天命を待ちます。
あ、念願のキツネリスSciurus nigerに会えたこともめちゃくちゃ嬉しかったです!かわいいな~研究しやすそう!!
それから、家に泊めてくれたUCLAの学生とも、夜な夜な研究や私生活のことを語り合いました。毎日寝不足だったけど、とても充実した1週間でした。
それでは今年度もよろしくお願い致します!
内田