ご存知の方も多いかもしれませんが、2015年の「世界の新種トップ10」というものが発表されました。
砂漠で転がって逃げるクモ(映像がすごく面白い!)、卵じゃなくて直接オタマジャクシを産み落とすカエル、巣の入り口にアリの死体を詰め込んでその匂いで捕食者を忌避させるハチ、など非常に面白い生き物達が選ばれています。
そして、その中で日本発の「ミステリーサークルを作るフグ」も選出されていました!このフグはNHKの自然番組「ダーウィンが来た!」で取り上げられたり、研究成果が新聞などにも掲載されたのでご存知の方も多いと思います。この「世界の新種トップ10」は国際生物種探査研究所(IISE)が2008年から行っているようですが、日本からの選出は今回が初めてだそうです。
この新種を記載した論文が日本魚類学会発行の「Ichtyological Research」誌に掲載されているというのも日本人として嬉しいですね!ちなみに学会誌の編集委員長は「この論文はわずか2ヶ月で採択されたことからも質の高さがうかがえる」と編集委員ならではのコメントもしています(実は私も編集委員会の一員です)。
あと、報告者は日本人ではありませんが、沖縄で見つかったウミウシの仲間もトップ10入りしていました。見た目が派手てすごく綺麗なことに加えて、ウミウシと藻類の不思議な共生の謎を解くミッシングリンクかもしれない、とのことでした。
やっぱり生き物って面白いですね〜!
I.K.