こんにちは。
慌ただしくフィールドシーズンを終え、初めてのブログ投稿となります。M1の谷尾です。一年が終わるころになってようやく書くことができました…もう冬です。
今年はずいぶん早くから雪が降り寒い日が続きましたが(北海道6年目)、つい先日まで帯広でエゾリス達の生態調査を行っていたので、そのことについて少し紹介したいと思います。
今回は
- エゾリスは早起き!
- 公園にも住んでる⁉
- フィールドの魅力と難しさ
の三本立てでお届けします!
そうなんです。早起きなんですエゾリスは!
彼らは日の出とともに活動し始めます。ですので私たちも日の出とともに調査を開始します。早起きは苦手なのですが…
早起きしてすることは…食べて太ることですね。
北海道の厳しい寒さを乗り切るためにいっぱい食べて脂肪を蓄えます。冬毛になったリスはとってもモコモコしていて可愛いです。冬直前の10月から11月にかけて、クルミやチョウセンゴヨウの実を必死に食べている姿をよく目にします。
食べるのに疲れたら昼寝。そしてまた食べる、の繰り返し。日が沈むころに巣に戻って就寝。…なんて羨ましい一日なのでしょうか。
私もエゾリスのように生きたいとよく思います。
皆さまはリスと聞くと深い森の中や、高山帯にいるイメージを持っているかもしれません。
しかしエゾリスは実は都市の公園にも生息しているんです!
特に帯広では住宅地に囲まれ車通りも多い街の公園で毎日元気に(?)暮らしています。私はそんな都会っ子のエゾリス達がどういう風に暮らしているのかについて研究しています。
人間でも都会に住んでいる人は過労気味だって言いますし、彼らの生存率や繁殖率がナチュラルな環境に棲むエゾリスと違っているかもしれませんよね?
フィールドワークがしたくて研究を始めた私ですが、自分のフィールドへの考えが甘かったことを思い知りました。
楽しいフィールドと確実なデータは、綿密な事前準備と計画、強靭な意志と集中力、そして健康によって得られるものなのですね。
今年一年のフィールドは後悔と反省の嵐でした。
調査の途中からとるデータを増やしたり、テーマがしっかりまとまっていないせいで余計なデータに時間を割いたり、寝不足で体調を崩したり…。
調査中は先生方や先輩、後輩に何かとお世話になりました。来年こそは今年の反省を活かして、実りの多いフィールドシーズンにします!
いかがでしたでしょうか。
もしかしたら皆さまの家の近くの公園にも、エゾリスが棲んでいるかもしれません。
フィールドワークをしていると、普段気に留めていなかった何気ないことがとっても新鮮に、魅力的に感じることが増える気がします。
たまにはイヤホンを外して、近くの公園まで散歩してみるのもいいかもしれませんね。
…もう冬でした。
それでは。
~たにきち