キツかった〜!辛抱の2年間。。。

小泉です。久々のブログです。

 

お気付きの方も多かったと思いますが過去2年間ほとんど私個人のブログを書いていませんでした。
心身共に余裕がなく。。。

2018年は過去40数年の人生の中で最もキツい1年でした。群を抜いていました。

そして2019年はそれに続くタフな年でした。

 

2017年暮れの忘年会で研究者ロールモデルの一人である太士先生から「小泉君の人生ほんと順調だよな〜」と言われて、「いや〜、そうなんですよ〜。運だけは良くて(笑)」「今、歳いくつだっけ?」「42くらいだったと思います」「じゃぁ、そろそろ厄年くるんじゃない?俺もちょうどそのくらいに来たよ」「私も」「私も」「それはないでしょう〜(笑)」と言った冗談混じりの会話をしていたのですが、残念ながらキてしまいました。。。占いとか厄とか信じないけど「これは本当にあるのかも。。。」と思わざるを得ないことに。。。

 

2人目の子どもが予定日より3ヶ月早く大晦日に産まれてきました。超低出生体重児でした。それから丸4ヶ月NICUで過ごしました。肺、心臓、脳、網膜などいたるところに心配の種があり、毎日病院に通っては、息子の状態に一喜一憂し、心配で心配で心臓に穴が空きそうでした。子どもはギリギリの中、もの凄い生命力で何とか退院にまで漕ぎ着けることができました。退院の日は今でも忘れられません。退院してからも何度も入退院を繰り返し、家族4人(+じいちゃんばあちゃん)ひとりひとりが限界に近い状態で、何とか耐えきることができました。歩けない、喋れない、は覚悟していたのですが、奇跡的と言っていいくらいに順調に発達し、歩ける、喋れる(まだ完全ではありませんが)が出来てきました。体も大きくなり、以前のように風邪を引いたら即こじらせて入院、ということもなくなりました。身長はまだ95%下限値くらいですが頭の大きさは平均を超えています。私に似て頭が大きくスタイル悪くてゴメンと心の中で思っていましたが、奥さん的には脳に問題があったら心配なので頭が大きいくらいの方が安心する、とのコメントでホッとしました。

桂新芽20180428

退院の日の朝。円山公園で可愛い桂の新芽。小さいけど力強く希望に満ちています。

 

今だからこうして書けるようになりましたが、過去2年間は本当にキツかったですね。。。
ちょうど2018年3月の生態学会札幌大会の運営とも重なっていたり、長期調査の前日に子どもが入院したりで、多くの人達に多大なご迷惑、ご心配をおかけしました。とにかくスケジュールが遅れがちになり、特に2018年はキツかった記憶しかないですね。。。ふと気づいたら白髪も増え、体力も落ち、40半ばの中年おじさんになっていました。。。その現実を認識した時には、ちょっと愕然としましたね。。。今はようやく少し落ち着いてきて、上向きになってきたのでエネルギーを取り戻しつつありますが。

当時の学生・ポスドクにとってもかなり大変だったと思います。ただ、幸い2018年は小泉研最高の出来(ワイン?)と言われるだけあって、それぞれが優秀で、かつ自発的に動いてくれたので何とか乗り切ることができました。この2年間(+α)でも5人が学位を取得してくれました。

そして気がついたら小泉研究室が出来て10年が経っていました(私が教員として北大に着任したのが2009年10月16日)。最初の5年で研究室としての形・カラーができあがって、次の5年で安定しながら成長していった感じです。ほんと良い(≒ 個性的な)学生たちに恵まれて、これまで総勢40名が所属してくれました。短期留学や共同指導の学生も含めると50名を超えます。この2年でもOBがちょくちょく遊びに来てくれたり、連絡をくれたりして励まされました(返事返してない人いるけどゴメンな!)。

過去の自分は基本的に「来るもの拒まず去るもの追わず」といった感じで、その時(の学生)だけに集中していました。また、学会に行った時にはOBを含めて同じ研究室メンバーで飲むとか絶対ナシだろう(せっかく他の研究者たちと話せる機会なのに)と考えていました。でも、今はOBと会いたいな、とか今のメンバーをOBに会わせたいな、と考えるようになってきました。学術界だけでなくいろんな場で活躍しているOBが増えてきたというのももちろんあると思いますが、子どもを持って分かるようなった親心?ですかね? (^^)

 

プライベートの方でも大きな変化がありました。昔はマイホームとか全く興味がなかったのですが、2人目が産まれてから家族との時間を考え直す機会がありました。奥さんに素敵なモデルハウスに連れて行かれて、頭の中から”QOL”という3文字が離れなくなりました。このお家なら子ども達とこんなことができるな、とか、夜中に1人でウイスキー飲みながらいい論文が書けそう、とか。
そんな時、たまたま動物生態コースの前教授の東先生と飲む機会があり、「今、家を買おうか考えてるんですよね〜」と言ったら「“人生”っていうのはなぁ〜、“想い出作り”だぞ」「今すぐ買え!」と強烈に背中を押してもらいました(笑)家探しから購入、セルフリフォームまで、こちらも色々ありましたが、まぁそれはまたの機会に。

myhome

High Quality of Life @ my home

Before reform

リフォーム前。築32年中古一戸建て。見た目に分からないところもかなりいじっています。

 

というわけで過去2年は”激動”でした。コロナをはじめ心配事はまだまだありますが、自分の中では公私共に、心身共に普通の生活(*)に戻ってきた感じがしています。

こないだ一緒に論文を書いたKurtに話した時には 「normal life なんてない。人生は常に変化しているから。」と言われましたが。当時も「そうだよな〜」と思いましたが、今はコロナ禍で益々実感しますね(それにしても、with corona, after corona, new normal… ほんと巧い表現ですよね…)

 

これからはブログだけでなくHPもちょくちょく更新していこうと思います。

引き続きよろしくお願い致します。

 

小泉