こんにちは。博士2年になりました、福井です。
もう大分雪も解けて、春らしくなってきましたねー。研究室のメンバーは、もうすぐ始まるフィールドワークに向けて、今年一年の計画や日程など、着々と準備を始めています。
自分はというと、最近、エキノコックス検査を受けてきました。
フィールドワークをする中で、「スズメバチ・クマ・ダニ」といった生物への注意も必要ですが、もう一つ忘れてはいけないのが「エキノコックス症」です。
そもそもエキノコックス症とは、エキノオックスという寄生虫が主に肝臓に寄生しておこる病気で、道内では毎年20名程度の患者が見つかっているそうです。主な感染経路としては、その寄生虫の卵が手指についたり、山菜や沢水を通して直接口にすることで、エキノコックスの幼虫が肝臓に寄生するようです。ただし以下の図のように、人から人に感染したり、野ネズミから人に感染することはないようです。
この病気の厄介なところは、潜伏期間が数年から10数年と長いことですね。長い潜伏期間を経たのちに、上腹部の不快感や膨満感が表れるようです。さらに進むと、肝機能障害に伴う疲れやすさ、黄疸等の症状がでて、放っておくと命にかかわることになるそうです。
札幌では、エキノコックスの検査が無料で受けられます。
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/f07ekino.html
僕も河川調査をすると気づかない間に水しぶきが顔や口に入っていたりするので、今のところ2年おきに検査を受けるようにしています。
河川で調査をする人に限らず、犬を飼っている方、キツネがいるような場所での作業が多い方は是非、検査をお勧めします。
福井