こんにちは Zackです。
調査補助で石狩川の上流、旭川近郊でサクラマスの産卵床を数えに行ってきました。
1964年に石狩川中流域に農業用の取水堰が完成してから、旭川では鮭・マスの遡上が一次完全に途絶えてしまったそうです。
しかし、2000年頃から魚道の整備が始まり、近年では約50年ぶりに大規模な遡上が確認されるようになりました。
産卵床は主に支流で行なわれますが、今回の調査は本流の産卵床を探すことが目的でした。
石狩川河口から180km以上離れていますが、それでも渡河できないほど流量もあり、大きな砂州が多く河道内にあります。
なかなか産卵床が見つからず、広大な砂州で探索中にレア(?)な生き物を発見しました。
次の写真で生き物が写っているのですが、みなさんわかりますか(トンボ以外にもいますよ!!)??
みなさん、わかりますか??
実は砂礫に擬態したバッタがいます(トンボの左側)。
このバッタはカワラバッタというらしく、大きな砂州がないと生息できない種だそうです。
写真は撮れなかったのですが、羽の内側(?)が青いため、飛翔時にはとてもきれいな姿を見ることができるといった特徴があります。
北海道から九州にかけて広く分布している種ですが、河川改修や河畔植生の安定化による砂州の減少などで多くの都府県で絶滅危惧の指定がされており、東京都や鳥取県では絶滅しているそうです。
河原が健全かどうかの指標生物だと思うので、フィールドに行った際には注意してみるのもいいかもしれません。
北海道は季節がどんどん秋らしくなってきています。
季節の変わり目ですね!!みなさんも体調に気をつけてください。
Zack