ちょこっと変わった研究室訪問

降海型サクラマスの顔

降海型サクラマスの顔

さてさて今年も行ってまいりましたサンル川のサクラマス調査、D1の福井が投稿させていただきます!

今回は、研究室訪問の一環として? A君も調査に参加してもらいました。初めてのフィールドワークで大変だったと思いますが、朝4時半起きで寝不足のなか一生懸命魚の捕獲や計測のお手伝いをしてくれました。ありがとうございました。研究室訪問にしては濃い(濃すぎる!?)時間を過ごせたのではないでしょうか。ちなみに、小泉研の研究室訪問の内容としては、こういうのもアリ!っぽいので、時期にもよりますが‥小泉研の研究室訪問をご検討されている方は機会があれば是非!笑

魚類捕獲に使用する電気ショッカー

捕獲した魚を測定する様子

朝早く起きるのが大変だったりはしますが、今回の調査地であるサンル川は雰囲気も良くて魚もキレイなので、すごく上品な調査になったかと思います。

水中のサクラマス

水中のサクラマス

サクラマスには、河川に残留する体サイズの小さなオス(残留型)と、海で大きく育ってから産卵に参加するオス(降海型)が同所的に存在しています。降海型は、オス間競争に勝つために体サイズが大きく(>40cm)、吻先も曲がって歯が鋭くなる一方、残留型はスニーク戦術をとるために体サイズが小さく(<20cm)、物陰に隠れやすいように黒ずんだ体色をしています。こういったことは古くからサケ科魚類の文献で、当たり前のように取り上げられていますが、実際にフィールドで目にしてみるとすごく印象的で、繁殖生態の面白さに引き込まれる理由がわかる気がします。

降海型サクラマス

残留型:降海型に傷つけられたと思われる怪我

こうした素晴らしいフィールドが人の手によって崩壊されないことを願うばかりです‥
※本調査は、特別な許可を得て捕獲しています。捕獲した魚は測定した後に速やかにもとの場所に放流しています。

福井