こんにちは、内田です。
明けましておめでとうございます。昨年は多く方々に助けて頂き、私にとってはとても実りの多い一年となりました。今年もどうぞよろしくお願い致します。
大晦日、晴天の中自宅の裏山”円山”に登り、クマゲラの声を聴きながらぼ~っと2017年を振り返っていました。
2017年は、いつもながら様々なことに挑戦することができたと思います。学振生活、アメリカ滞在、他分野学会参加、他分野研究者とのコラボ、最大人数のリス組運営、論文の共著作業などなど。いずれも学ぶことが多く、興奮のせいでアドレナリンが出っ放しでした。
それと同時に、色々と思い悩んだ年でもありました。博士課程の研究プロジェクトでは、自身の実力不足、欲張った研究計画を立てたことで思い通りに行かない現実に頭を抱えることになりました。とにかく後悔の一言でした。少々厳しいことを自覚しつつも、研究テーマが重要かつ面白いと自負していたため突っ走っていたのかもしれません。
学振の研究テーマ
『餌付け・人馴れが都市生物の攻撃性の上昇をもたらすのか?エゾリスを用いた実証研究』
今思えば、多少の軌道修正や視点を変えるというような柔軟性を持つべきだったかなと反省です。その一方で、とにかくガムシャラにやったからこそ見えてきたことも沢山ありました。例えば、都市生態学の中でも、合計170匹を個体識別して野外ベースでの追跡調査を試みたケースは世界的にも類をみません。個体レベルでの面白そうな現象が見えてきました。年末、私が憧れる海外の研究者に直接の十勝のエゾリス研究システムを絶賛してもらったことで、自覚するようになりました。多くの研究は鳥類を用いた個体識別無しの行動観察、もしくは実験室(コモンガーデン)での行動実験が中心でした。私たち”リス組”では、 野外ベースで識別した個体を追跡するスタイルで頑張ってきました。それも、生態学の研究が難しい哺乳類のなかでも比較的扱いやすく、都市環境や人間社会との関わりが強い特徴を持つエゾリスを使って、様々な側面から研究を進めています。自身の研究能力不足でなかなかシステマチックな研究ができず、とても荒いデータではありますが、今後はこうした貴重なデータと向き合って、面白い研究に展開できるよう工夫を凝らしていきたいと思います。今年は、頑張って取ったデータをうまく調理していくことに専念できたらと思います。もちろんフィールドにも出ていきますけど!
楽しさあり、悔しさありの博士の研究生活。年末にかけて、先輩研究者の方々と話したり時に励ましてもらう中で、今は素晴らしき研究者も同じ頃は同様に悩み辛酸を舐めてきたことを知りました。渦中にいると案外気がつかないものですね。
さて2018年内田は、『遊び心』をテーマに過ごして行きたいと思います。
一つ.遊び心を持って真剣に研究する。
二つ.遊び心を持って真剣に新しいことに挑戦する。
三つ.遊び心を持って真剣に遊ぶ。
それでは、今年一年もどうぞよろしくお願いします 😀
内田