これまで研究テーマや対象生物はかなり学生の希望を尊重して自由に研究を行ってもらいました(下記参照)。しかし、現在、研究室のメンバーが増えすぎてしまい(16名:2018年4月現在)学生指導が追い付かない状況になっています。さらに、学生が別々のテーマ、対象生物で研究を行っていると、研究費を確保するのも非常に困難になります。なので、今後数年間はしばらく研究室でメインに行っているテーマから選択して頂くことになります(それでもまだ選択の範囲は広い方だと思います)。
とりあえずキーワードを並べておきます(時間が取れれば整理します)。
進化生態:局所適応、ジーンフロー、遺伝的浮動、集団ゲノミクス、表現型多型
メタ個体群動態:同調性、ポートフォリオ効果、温暖化予測、統計モデル
Eco-evolutionary dynamics:急速進化と個体数変動へのフィードバック
行動生態学:個性、社会学習、意思決定
ホストパラサイト相互作用:共進化、腸内細菌叢
河川生態学:洪水攪乱と生物群集、湧水河川の役割
オショロコマ、アメマス、サクラマス、水生昆虫、ニホンザリガニ、クワガタ、ハサミムシ
哺乳類、鳥類についてはしばらくお休みします。先輩学生が卒業したことと、近くに専門の研究室ができたことが主な理由です。哺乳類のフィールド研究については私が所属する動物生態学コース、鳥類は北大理学院の高木さんの研究室がベストだと思います。また、何年後かに強力な研究ツールを引っ提げて哺乳類や鳥類の研究をやってもいいかな、と考えています。
以下、2009-2017までの方針
研究テーマについては自分で見つけると書きましたが、もちろん大学院生がゼロからテーマを決めるのは難しいです。ですので、まずは当研究室で行っているテーマや対象生物に近いところから始めるのが現実的です(詳細は研究内容(HP内リンク)をご覧下さい)。その時々の研究室メンバー(先輩方)や研究費の獲得状況などにより可能なテーマは限られますが、出来るだけ学生がやりたい研究をさせられるように努力しています。現在の3本柱はサケ科魚類、シジュウカラ、エゾリスとなっています。もし、どうしてもやりたいテーマや対象生物があって、他の研究室では受け入れてくれない、という場合でもそれが実現可能であれば考慮します。まずは研究室訪問に来てみて下さい。