博論&修論お疲れさまでした!

札幌もついに春の陽気が感じられるようになってきました。
これまでは朝起きても暗かったのが、今は5時過ぎに空が明るんできます。
札幌は3月に入ると一気に日が長くなります。
まだ雪も降るし、花は咲いていませんが確実に春を感じることができます。
何となく気分が高まってきますね (^^)

今年度も博論、修論が無事に終わりました。
今年度は博士1名、修士4名(うち2名共同指導)の合計5名でした。
小泉研で留学生第1号の博士が誕生しそうです!

博士論文

Jason L. Anders「Effects of dietary shift and altered helminth infection on the gut microbiota of two sympatric rodents in urban environments(都市化にともなう食性と寄生虫相の改変が同所的に生息する齧歯類の腸内細菌叢に及ぼす影響)」

修士論文

李 瀟園「Exaggerated male genitalia in the long-clawed shrew (Sorex unguiculatus): inter- and intra-specific comparison of sexual and non-sexual traits(オオアシトガリネズミの長大なオス生殖器:性的・非性的形質の種間および種内比較)」(2020年9月卒業:大舘智志さんとの共同指導)

中正大「湧水および非湧水河川における寄生虫群集組成:宿主魚類およびベントス群集との比較」

長谷川稜太「Factors affecting the distribution of parasitic copepods, Salmincola spp.and their impacts on host salmonids
(寄生性カイアシ類Salmincola 属の分布規定要因と宿主への影響評価)」

木村哲平「ニホンザリガニの体表に生息するヒルミミズ類の分子系統解析」(大舘智志さんとの共同指導)

 

みんなそれぞれよく頑張って面白い卒業論文になったと思います。やっぱり最後の数か月が一番研究が進んで、一番成長しますね (^^)

進学する人、就職する人、いろいろいますが、これからの活躍も大いに期待しています!

Jason打ち上げ

コロナ禍で打ち上げができないため二人でベルギービールのお店へ。でも逆にゆっくりといろいろ喋れて良かった。もう5年半が経つんだ。。。って懐かしみました。今年度の学位取得をほぼ諦めかけていた時もありましたが、なんとか頑張りました。やると決めてからの追い込みは本当に凄かったです。Jasonを見ていた人から「狂気迫る感じで作業をしていた」というお褒めの言葉?も頂きました。寄生虫の分類・同定に始まり、腸内細菌叢解析、安定同位体解析、と私の専門から大きく外れているにも関わらず、異国の地で多くの共同研究者を見つけて、よくここまで進めてきたと思います。彼なら今後どこにいってもやっていけると思います。ベルギービールも最高でした!

 

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タイトルを見て頂ければ分かると思いますが、Lilyの修論もめちゃくちゃ面白かったですね〜。小泉研唯一となってしまった女子がこのテーマ(笑)大舘さんとの共同指導がとても上手くいったと思います。残念ながらサンプルが足らず論文化にはまだ時間がかかりそうですが、是非世に出したい研究です!

卒業

最後は3人まとめて!みんないい表情ですね〜。特にキムは憑き物が落ちて、解放感いっぱいです。本当に魔物が逃げていったようで、発表会が終わってからの方がガンガン研究を進めています(笑)中君は歪んだ顔?してますが修論追い込みで一番伸びたように思います。文章力、論理展開、先行研究のレビュー、それまでの1年半と比べて10倍くらいになった気がします。ある時期に飛躍する学生がたまにいて、そういうのを見るのが一番嬉しいですね。一番右のスマートなハセ君は原著4本分の内容で130ページの修士論文です。学位論文並ですね。修士から新しい研究を始めて、これは本当にスゴイ。発表会でも見事「優秀賞」を頂きました。分野バラバラの総勢60名のトップ3で、毎年すごく優秀な学生が選ばれています。将来が楽しみですね。



 P.S. 今、気づいたけど今年度の卒業生5名のうち、なんと4名が寄生虫。。。いつから寄生虫の研究室になったのだろう。。。片平君、Chrisからの。。。宿主操作を受けているのかもしれませんね (^^;)