もうすぐ博士号を取るであろう福井君の二本目の論文がアクセプトされました!これもなかなか時間がかかりましたが良い論文に仕上がりました (^^)v
Fukui S, May-McNally S, Taylor EB and Koizumi I (2018) Maladaptive secondary sexual characteristics reduce the reproductive success of hybrids between native and non-native salmonids. Ecology and Evolution, 8, 12173-12182
この論文では、在来種、外来種、それらの交雑個体の繁殖成功度(残した子どもの数)を調べています。そして、交雑個体の繁殖成功が低いこと、それは雑種の中途半端な形態(二次性徴)に起因することを明らかにしました。236個体の親と637個体の子供の間で親子判別を行っています。親は詳細な形態解析を行って二次性徴の強さなども定量化しています。やっぱり野外でどんな個体がどれだけ子供を残してるか知るのはとても面白いですね!
フィールドやDNA実験、統計解析も大変ですが、やっぱり論文執筆に一番苦労していましたね(福井君は体力・忍耐力がすごいのでフィールドや実験はそれほど問題なかったと思います)。ただ、かなり時間はかかりましたが途中でコツを掴んだみたいで、書くスピードも早くなって、論理構成や文章自体も上達してきました。はじめがほんと時間かかったので、こういう成長曲線もあるんだな〜、と今後の学生達にも期待できる事例になりました(笑)今、二本同時に論文を書いていますが結構早めに投稿出来るんじゃないかな〜。
あと、この研究はカナダのブリティッシュコロンビア大学から短期留学にきてくれたShannanとその指導教官 Eric Taylorとの共著になっています。「年頃の金髪の女の子と二人でずっと一緒に調査するなんて彼女に知られたらヤバいですよ!」っていうのはもう時効でいいんだよな?笑
これを励みにD論執筆頑張ってください!