カラ類の繁殖生態 ヤマガラ

こんにちは!乃美です。

今月はヤマガラの繁殖生態を紹介します。

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今回は産卵から。巣材はハシブトガラと同じくゼンマイの綿を使ってますね。

カラ類の中でもヤマガラは繁殖開始が早く、いつも一番手はヤマガラです。

卵を産み終わって18日前後、雛が孵化します。

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孵化して一週間後、足輪装着のため親鳥を捕獲します。

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ヤマガラは見た目で雌雄が判別しづらいですが、雌には抱卵斑といってお腹に皮膚が露出した部位があり、この有無で雌雄を判別します。

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雌は卵を抱くためにこの時期だけお腹の毛が抜けるのです。

実はこのヤマガラ、シジュウカラやハシブトガラと比べるとヤマガラは警戒心が非常に強くなかなか巣箱に入ってくれないという特徴をもっています。

親1羽捕まえるのに3時間粘って結局捕まえられなかったこともありました。

冬は簡単に手乗りできることを考えるとなんか不思議ですね。

冬は警戒して手に乗ってくれないシジュウカラの方が繁殖期は逆に捕まえやすいので余計不思議です。

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13日目。だいぶ大きくなりました。

後頭部の薄いオレンジ色の線が特徴です。

雛も捕獲します。

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18日目。巣立ち直前です。このときはたまたま雌親もいました。

翌日には巣立っていきました。

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もうひとつ謎なのはヤマガラの繁殖成績がよくないことです。

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親が放棄して全滅した巣

上の巣はたまたますべてうまく巣立った巣ですが、多くの場合巣立ち率はよくないです。

主な原因は親の巣の放棄。警戒心が強いというのが一つの要因としてあるかもしれません。

しかし、本州のヤマガラ研究者に聞いても特に警戒心が強いとは思わないといっていました。北海道の特徴なんでしょうか?気になる点ではあります。

来月もお楽しみに。