11月1日の講座ゼミ

発表者: 都築

タイトル: Contemporary pollen flow as a multiscale process: Evidence from the insect-pollinated herb, Pulsatilla vulgaris.
著者: DiLeo, MF; Holderegger, R; Wagner, HH
雑誌: JOURNAL OF ECOLOGY Volume: 106 Issue: 6 Pages: 2242-2255 DOI:10.1111/1365-2745.12992 (2018)
  https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1365-2745.12992
要旨: 遺伝子流動は、分断された植物集団の集団維持に寄与する、重要な現象です。 これまで「地理的に離れれば離れるほど遺伝子流動は起こりにくくなる」(distance decay)という考えが一般的でした。 しかし近年の研究で、遠距離の遺伝子流動が頻繁に観察されるなど、distance decayに当てはまらない例が多く出ています。 そこでこの研究では、「遠距離の遺伝子流動」と「近距離の遺伝子流動」の生起メカニズムの違いを、植物の花粉分散を対象にして調べています。

発表者: 李

タイトル: Ancient DNA from Giant Panda (Ailuropoda melanoleuca) of South-Western China Reveals Genetic Diversity Loss during the Holocene.
著者: Sheng, Gui-Lian; Barlow, Axel; Cooper, Alan; et al.
雑誌: GENES Volume: 9 Issue: 4 (2018)
要旨: 更新世中期から後期までに、ジャイアントパンダは中国や東南アジアに広く分布しました。そして、完新世からジャイアントパンダの生息地は急激的に縮小しました。先行研究では、現存ジャイアントパンダの遺伝的多様性はかなり高いと示唆しています。しかし、化石データ解析の欠失により、生息地が縮小した前の遺伝的多様性は推測できませんでした。そこで本研究では、化石データを使い、ジャイアントパンダの遺伝的多様性の損失を検討しました。さらに、人間活動と環境変動の影響に伴う集団動態とそのメカニズムを議論しました。