10月25日の講座ゼミ

発表者: 角井

論文タイトル: Tracing the evolutionary history of the mole, Talpa europaea, through mitocondrial DNA phylogeography and species distribution modelling.
著者: Roberto Feuda, Anna A. Bannikova, Elena D. Zemlemerova, Mirko Di Febbaro, Anna Loy, Rainer Hutterer, Gaetano Aloise, Alexander E. Zykov, Flavia Annesi and Paolo Colangelo
雑誌: BIOLOGICAL JOURNAL OF THE LINNEAN SOCIETY, Volume: 114, Issue: 3, Pages: 495-512, DOI: 10.1111/bij.12459
更新世の気候変動はヨーロッパの生物相に多大な影響を与えました。氷期には北部を永久凍土が覆い、生物の多くは refugiaと呼ばれる安全地帯に退避します。本論文では更新世の気候変動が及ぼした影響について、ヨーロッパモグラの系統地理的解析から考察しています。同様の研究では初めて地下性哺乳類に着目した例です。

発表者: 中田

タイトル: Large-scale environmental niche variation between clonal and non-clonal plant species: Roles of clonal growth organs and ecoregions.
著者: Wan J.Z., Wang C.J., Yu F.H.
雑誌: Sci Total Environ, 652, 1071-1076 (2019)
クローナル植物は遺伝的に同一な子孫を生成し、様々な生息地を支配することで知られています。 クローナル植物と非クローナル植物の間の進化上の相違は生態学的研究において興味深い分野です。多くの研究では、大規模な植物種群の進化メカニズムは環境的ニッチ(environmental niche)理論によって説明できるとされています。しかし、クローナル植物種と非クローナル植物種との間の大規模な環境的ニッチの相違を調査した研究はほとんどありません。本論文では、主成分分析を用いて、87のクローナル植物種と50の非クローナル植物種を含む13属137種の環境的ニッチを定量化し、両者の相違を評価しました。