EZOゼミ|分野横断型セミナー@札幌

こんにちは,年末仕事に追われているD2の渥美です。

今回は,小泉研の何名かが運営に関わっている
EZOゼミ」というセミナーを紹介しようと思います。

 

HPにもありますが,

北海道では本州ほど研究者間の交流の機会が多くありません。しかし北大を中心に北海道には生態学および関連分野の研究者が揃っています。そこで、北海道の生態学・生物学をより盛り上げるために“EZOゼミ”を企画しました。


という目的の下で始まったセミナーです。実はもう5周年!

忙しいポスドク方が世話人だったこともあり,
ちょっとの間セミナーが途切れていたのですが,
3年以上研究室に居座りそうな僕が加入したのが引き金になったのか(?),
うっちーパイセンとふくぼうや先輩と僕への
君らオーバードクター確実やから,君らが世話人になればEZOゼミもしばらく安泰
という小泉カントクの鶴の一声の下,昨年再スタートを切りました。

現在では他の研究室の方も世話人になってくれています!

再開してからこれまで,10回のセミナーを開くことができました。
今後決まっている予定も含めれば,
セミナーの内容は 基礎的な動物学から動物心理学,社会心理学,大規模リモセン,
個体群生態学,行動遺伝学やエピゲノミクス,科学哲学など,とても多様です。

残念ながら参加人数はそこまで多くないのですが(20人くらい),
その分 アットホームで自由に質問が飛び交う
いい雰囲気でセミナーが開けていると思っています。

演者の方々は,世話人の知り合いだけではありません。
いきなり僕がメールを出して 発表を快諾して下さった方々もいらっしゃいます。
自分の所属する生態学会ではなかなか聞けない分野の方々を積極的にお誘いしてきました。

とても嬉しいことに,演者の方と聴衆の方の間で共同研究が芽生えるかも…
なときもあります。これが目的ですので,なかなかいい感じに運営できていると思っています!

いつも面白いお話を提供して下さる演者の皆様,
批評で止まらずに前向きな意見を発信して良い雰囲気を作ってくださる聴講者の方々,
ほんとうにありがとうございます!!

何の脈略もなくランのh花(Laelia anceps)笑。中南米産では一番好きです。北大植物園にて

何の脈略もなくランの花(Laelia anceps)笑。中南米産のランで一番好きです!北大植物園にて

さて。一時期途切れていたこともあり,僕達はこのセミナーにおいて
持続可能性をとても重視しています。

セミナーを続けるためには,世話人を絶やしてはならない。
世話人を絶やさぬためには,世話人であることのコストを下げねばならない!!

つまり,徹底して仕事を減らすことで持続可能なシステムを作ろうと心がけてきました。
主な工夫は以下の二つ。

参加者へのアンケートを通じて ポスター宣伝の効果が
ほぼないことに気づき,ポスター作りをやめた。

外部飲み会では人数や参加費管理が大変だから
(下手すると自腹を切った肩代わりの危険性すらある),
ちらし寿司や冷凍食品での学内パーティーに切り替えた。

実際,この2つの工夫でだいぶ運営は楽になっています。

何の脈..10歳のおしょろこま!!デカイ!きれい!これには一同テンションが上がりました

何の脈..10歳のおしょろこま!!デカイ!きれい!これには一同テンションが上がりました。麻酔で眠っているだけで死んでるわけじゃありません。

以前 僕は東大の柏キャンパスにいましたが,
関東地方は大学が多いわりに意外とこういったセミナーは少なかったです。
刺激を求めて,その数少ないセミナーめがけていろんな場所に行っていました。
そうゆう意味で,このセミナーは札幌の北大生・院生にはとても良い機会のはず!
でも参加者が少ないんだなー。

目先の作業じゃなくて,その先の自分に本当に資する勉強なり体験なりをしてほしいなー!
という大学院生に対するおっさんのひとりごとで
この投稿を終わろうと思います(僕も大学院生だけどね!!!!)。

渥美圭佑